2009年6月22日月曜日

For you a thousand times over!


The Kite Runner:邦題「君のために千回でも」

まず原作が素晴らしい作品です。
「The Kite Runner」、邦題は「君のために千回でも」。
原作で“For you a thousand times over ”と主人公アミールに告げる友達のハッサンの台詞が邦題になっています。
アミールは恐らく作家の分身、そしてその幼友達ハッサンは実は召使いなのです。
この二人の少年の友情と別れ、そして、アフガニスタンで成功した商人であったアミールの父が亡命先のアメリカでガソリンスタンドの店員からフリーマーケットへと職を転々とし、やがて亡くなっていく人生の変遷を丁寧に描いています。
アミールはアフガニスタンへ戻っていきますが、そこでなにを知るのか。。。

先日、映画のトレーラーをご紹介した作品ですが、音楽を聴いて頂きたい。
きっと、原作を読み映画を観たくなるに違いありません。

こんな人間同士のやり取りを、人間関係にぎこちなくなってしまった現代に生きる僕らは失ってしまっているのではないでしょうか。
時々、人とのやり取りに心底疲れることがあります。
KYであるとか、いちいち人の裏を読もうとする心理戦に人は疲れているような気がします。

やがて、この国だって戦争に巻き込まれないともかぎりませんが、どこか人の暮らしから遠いリアリズムがまかり通っている。
リアリズムになるとどうして、突然何も起きない、ただダラダラ過ごす人間を描くことになるんだろうか?
リアリズムになるとどうして、生きているのがつまらない、なにもやる気がしない、という人物たちがゴロゴロ現れてくるんだろうか?

もっと必死で生きようぜ!
もっと必死で生きようとするリアルを見つめようぜ!

アフガニスタンは明日の日本だと、俺は思うよ。
あの凧を飛ばした少年たちは、俺たちだと思うよ。




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