2015年10月27日火曜日

舞台が終わり☆星降る夜に


舞台『空にはきらきら金の星 ー落雀の候ー』撮影:雨田えいか 2015.10ウッディシアター中目黒

日曜日に無事、舞台『空にはきらきら金の星 ー落雀の候ー』2015年完全版が千秋楽を迎えました。


劇場にお越し頂いた皆様方と舞台に関わって頂いたすべての方々に、改めてお礼申し上げます。
ありがとうございました。


今回は本当に多くの方々から、「これで終わりにするな! 」「再演希望!」と声をかけられました。この作品は僕のスタンダード・ナンバーになりつつあるのだなと理解し始めています。
舞台は一回こっきり。その瞬間を共有した人間にしか恐らくは理解できないものです。人から話を聞いても、映画と違って、二度と同じものを観ることは出来ません。本当に切ない芸術媒体です。そして、それが演劇というものの持つ宿命です。

だからこそ、他の作品を上演するのは勿論、この作品は今後も定期的に上演していこうと決心しています。皆様のお力をおかりするときがあるかもしれません。その時はぜひよろしくお願い致します。

不思議なもので、日本の演劇作品の本当に多くが、男性を中心に描かれています。
僕は、女性を中心に戦争を描いてみたかった。しかも、単なる被害者ではなく、自ら現状と戦う者として。日本には、そんな既成の作品がほとんどないことを知り、この作品のテーマと目標が決まったのだと思っています。これまで被害者だと思われていた女性たちの視点から、被害者であると同時に、必死に生き抜こうと戦う存在としての「女」を描くこと。戦争という絶望的な状況の中で、たったひとつ希望があるとすれば、それは生き抜こうとする人間の「健気さ」ではないでしょうか。

障害を持つ少女を中心に、やがて結束していく女たちの姿は、限界状況における人間の生きる本能の証左かもしれません。


かつて、西荻窪の下宿で生きる’70年代の青年たちを描きましたが、人間はだらしなくだめな存在ですが、孤独と向き合ったり、空を見上げたりして、美しい一瞬を生み出し得る存在なのかもしれないと思っています。
人間はかくも醜く、かくも美しく、かくも愛おしい。


僕は、そんな物語を描いていきたい。

2015年10月22日木曜日

ポートレート


舞台『空にはきらきら金の星 ー落雀の候ー』2015

この写真は、2015年10月21日の写真ですが、もし1945年8月15日と言われても、一瞬信じてしまうかもしれません。

それほど、彼女たちは七十年前の中国北部に生きた女性たちを追体験し共感の次元に入り込んでいるということだと思う。

それは、単なる装うということではなく、実在した一人の人間として生きる追体験を今ここで行っているということだろう。

稽古を始めた頃は、一人一人がまだ現代女性そのものだったのに、今やこの写真のごとく、七十年前に実在した女性たちそのものになっている。

演劇とは模倣から始まるが、やがて生き方や生活になるからやっかいだ。
普通はそのやっかいさから、深く追求することなく、楽に「フリ」をして終わることが多い。だが、僕は彼女たちにフリではない役を生きることを強いた。

とても疲労困憊した2ヶ月だったと思います。精神的にも肉体的にもきつかったと思う。しかし、その結果出てきたのは、時を超えた真の人間として深いポートレートだった。

僕は若い彼女たちと舞台を創造することができて、幸運であると同時に、心から誇りに思う。
このモノクロのポートレートには、歴史を追体験する者の矜持があると思うのです。


2015年10月20日火曜日

作者登場☆

こんにちは!

明後日には劇場入りですので、本当に公演も押し迫ってきました。
これから、劇場入りしてもなお、動画で色々様子をお伝えできたら、と思っております。
出演者の動画も一通り、アップさせて頂きましたが、そろそろ芝居の作者自身も姿を現さねばと思い、ワタクシ、あっぷ。。。。。

観ておくれ☆(^O^)v

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2015年10月19日月曜日

出演者ご紹介☆第8弾!!!

ウッディシアター中目黒で今月23日〜25日に上演される演劇ユニット空中スケッチの舞台『空にはきらきら金の星ー落雀の候』の出演者をご紹介します☆
第八弾は、冬野幸子役を演じる「萬歳光恵」さんです!
動画でご覧下さい‼️
稽古場からのビデオレターです☆
みんな見に来てね‼️


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出演者ご紹介☆第7弾!!!

ウッディシアター中目黒で今月23日〜25日に上演される演劇ユニット空中スケッチの舞台『空にはきらきら金の星ー落雀の候』の出演者をご紹介します☆
第七弾は、武井佐和子役を演じる「成澤優子」さんです!
動画でご覧下さい‼️
稽古場からのビデオレターです☆
みんな見に来てね‼️


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出演者ご紹介☆第6弾!!!

ウッディシアター中目黒で今月23日〜25日に上演される演劇ユニット空中スケッチの舞台『空にはきらきら金の星ー落雀の候』の出演者をご紹介します☆
第六弾は、中野少尉役を演じる「眞鍋昌照」さんです!
動画でご覧下さい‼️
稽古場からのビデオレターです☆
みんな見に来てね‼️


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出演者ご紹介☆第5弾!!!

ウッディシアター中目黒で今月23日〜25日に上演される演劇ユニット空中スケッチの舞台『空にはきらきら金の星ー落雀の候』の出演者をご紹介します☆
第五弾は、大原京子役を演じる「クリスタル真希」さんです!
動画でご覧下さい‼️
稽古場からのビデオレターです☆
みんな見に来てね‼️


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2015年10月15日木曜日

舞台公演☆詳細

 あらためまして、舞台詳細を告知致します!!


<Drama Project 空中スケッチ>
第公演「空にはきらきら金の星-落雀の候-」のご案内

皆様にはいつも応援いただきありがとうございます。前回公演2011年の「イマジン」
から4年経ちましたが、この度第三回公演を行う運びとなりました。
この芝居は空中スケッチ主催の上野火山の作・演出で2003年に初舞台化、昨年2014年の西東京の演劇祭でも朗読劇として上演を行い、舞台・朗読劇共に好評だったものの再演(再々演)です。

舞台は1945年8月13日から15日にかけて中国大陸の片隅に見捨てられた女たちを描いています。慰安婦などという言葉も存在しない時代に、親に売られ国に翻弄され最後には置き去りにされた女たちの物語です。
悲劇ではありますが、希望の物語でもあります。

「過去を次々と水に流そうとするこの国で、歴史に埋もれてしまった彼女たちの声を届けたい。日本が新たな戦争に一歩踏み出そうとする今、忘れてはならない物語がある。」

これが、上野が今回の上演を決めた理由です。

直近のお知らせになってしまいましたことは申し訳ありません。お忙しい事とは存じますが、貴重なお時間を頂けたら幸いです。
きっと皆様の心に残る作品だと信じております。

日時は下記のとおりです。皆様是非ご覧ください。

10/23 (金)19:00

10/24 (土)   14:00     、19:00

10/25 (日) 13:00    、 17:00

*開場は上演時間の30分前
*全5回の上演時間が全て違いますのでご注意下さい。

前売り:3500円、当日券:3800円

事前にご予約頂いた方は前売り料金でご購入いただけます。
お名前、希望日、時間、枚数をご連絡下さい。受付でご用意いたします。

劇場:WoodyTheatre中目黒
(ウッディシアター中目黒)
http://www.woodytheater.com/
東京都目黒区上目黒2-43-5キャトルセゾンB1F
☆尚、劇場のホームページでのお申し込みは出来ませんのでご注意下さい。

ご予約は<Drama Project 空中スケッチ>の事務局宛にメールをお送り下さい。
折り返し確認メールを送信いたします。
尚、迷惑メール設定をされている方は事前に下記のメルアドが受信出来る設定をお願い致します。

kuchu.sketch@gmail.com

では皆様と劇場でお会いできる日をお待ちしております。

<Drama Project 空中スケッチ事務局>


出演者ご紹介☆第4弾!!!


ウッディシアター中目黒で今月23日〜25日に上演される演劇ユニット空中スケッチの舞台『空にはきらきら金の星ー落雀の候』の出演者をご紹介します☆
第四弾は、元芸者のぽんたを演じる劇団鮫軟骨所属俳優「近藤沙弥佳」さんです!
動画でご覧下さい‼️
稽古場からのビデオレターです☆
みんな見に来てね‼️


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出演者ご紹介☆第3弾!!!


ウッディシアター中目黒で今月23日〜25日に上演される演劇ユニット空中スケッチの舞台『空にはきらきら金の星ー落雀の候』の出演者をご紹介します☆
第三弾は、林敬子(イ・キョンス)を演じる劇団鮫軟骨所属俳優「金綱 りか」さんです!
動画でご覧下さい‼
稽古場からのビデオレターです☆
みんな見に来てね‼


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出演者ご紹介☆第2弾!!!


ウッディシアター中目黒で今月23日〜25日に上演される演劇ユニット空中スケッチの舞台『空にはきらきら金の星ー落雀の候』の出演者をご紹介します☆
第二弾は、相原大尉を演じる俳優「一見直樹」さんです!
動画でご覧下さい‼️
稽古場からのビデオレターです☆
みんな見に来てね‼️


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出演者ご紹介☆第1弾!!!


ウッディシアター中目黒で今月23日〜25日に上演される演劇ユニット空中スケッチの舞台『空にはきらきら金の星ー落雀の候』の出演者をご紹介します☆
まず最初は、山田二等兵を演じる劇団鮫軟骨所属俳優「須藤どらま」さんです!
動画でご覧下さい‼️
稽古場からのビデオレターです☆
みんな見に来てね‼️


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公演まであと一週間☆

ご無沙汰です☆

芝居の稽古も佳境に入り、出演者もスタッフも、皆最後の追い込みに走り始めております。
俳優たちにとっては、入り込むには大変な精神的労苦を強いる作品だけに、この十二年再演は避けていた作品でもあります。


昨年、たまたま朗読劇として短いバージョンを舞台に上げて、その結果、やはり苦労は多いけれど、今一度お客様の目に触れるようにすべきだと決意を新たに致しました。
今も、そして今後ますます話題にすることすら憚れるようなこの国が犯してきた「棄民」という罪を、もう一度見つめ直しても良い時期ではないかと思います。
幸い、心ある豊かな想像力を持つ若い俳優たちに恵まれ、背中を押されるようにして、今回の舞台を僕は公の元に再び解き放つことができそうです。


お忙しいとは思いますが、戦争を遠い過去として、様々な小さな出来事を葬り去ろうとする現在、この芝居をご覧頂ければ、戦争が戦場にいる兵隊たちばかりでなく、その周辺の様々な境遇の人々を惨い現実に置き去りにしてきたことが理解して頂けるのではないかと思います。


重いテーマではありますが、重いテーマを軽く、軽い語り口に、深い魂の存在を見いだしたいと思います。


ぜひ、劇場にお越し下さい!

2015年8月21日金曜日

さあ☆舞台が始まる!!

ご無沙汰しております☆

昨年の年の瀬から、現在まで、様々な出来事が身辺に起こり、ブログを更新する気持ちがすっかりなくなっておりました。本当にごめんなさい。

ですが、そろそろ始動しようと思います!
夏の間、しばらく東京を離れる機会がありました。そこで、また新たな気持ちが芽生えてきました。それは、此の世に在る限り、精一杯の仕事をしよう!ということ。
当たり前のことですが、今一度、気持ちを新たにしました。

現在、多くの方の支援と協力を得ながら、少しずつ舞台公演の準備を進めております。
昨年の今頃、朗読劇として行った芝居の改訂完全版を、今回は朗読劇ではなく、本来の舞台劇として皆様にご覧頂きたいと思います。

本日より、稽古が開始されます。
稽古の様子など、アップしていこうと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。

■Drama Project 空中スケッチ 第3回公演■
『空にはきらきら金の星 ー落雀の候ー』
脚本・演出 上野火山

2015.10.23 (⾦)~ 10.25(⽇) 
●開演時間(※開場は開演時間の30分前)
10⽉23⽇(⾦)   19:00  
10⽉24⽇(⼟) 14:00/19:00
10⽉25⽇(⽇)   13:00/17:00

▲お時間をお間違えのないようにお願い致します! 


■チケット
当⽇
3.800 円 / 前売 3.500 円
ご予約
kuchu.sketch@gmail.com 
 <Drama Project 空中スケッチ事務局> 


《スタッフ & 出演者》

■照明デザイン
久保良明
エヂソンライトハウス

■照明オペレーター
岡野昌代
PICORET(ピコレ)

■音響
清正高章

■舞台監督
大川 裕

■宣伝広告デザイン
空中スケッチ事務局


■出演者
須藤どらま

クリスタル真希

成澤優子

近藤沙弥佳

金綱りか

萬歳光恵

眞鍋昌照

一見直樹


■協力

Toshizo プロデュース

オーガニックシアター

アクターズ・クリニック

V-net教育相談事務所

法政大学 文学部 日本文学科



2015年2月3日火曜日

カナリアは鳴いているか?

 

1979年からサッチャー政権によって緊縮財政と企業に対する規制緩和が行われ新自由主義的経済が国民を圧迫していきました。1980年、米国ではレーガン政権による通称レイガノミックスが英国と同じ政策を行いました。日本ではそれに中曽根政権が同調し、後の小泉政権下で規制緩和が、民主党の下準備の元、現政権がアベノミクスと称して、全く同じ富裕層優遇格差拡大政策を推進しているわけです。世界の紛争も戦争も全てこの枠内の話と思われます。如何に利益を得るか。それのみが追求され、人であることや最低限の暮らし、といったものが踏みにじられています。

この一月で青山劇場は閉鎖され、今後三億円ものお金を使って、建物を囲み人が立ち入れないようにする塀を建てるそうですが、何をやろうとしているのでしょうか。文化や芸術といったパブリック(公共)が失われていく時、人は注意しなければならないと思います。楽しいことや美しいことが、厳しい現実の前で罪深く映る時、人は時代の罠にはめられていくのだと思う。

芸術など余暇の遊びに過ぎないだろう、大事なのは如何に利益を上げることかだ。本当にそうだろうか?米国式の軍産複合体を日本でも実現しようとしていますが、その徹底的な利潤の追求という姿勢こそが、時代からユーモアを奪い、笑顔を消し、芸術を殺すのだと思う。

現政権は、海外でも自衛隊がペレーションを実行可能な状態にしようと法改正する方向のようですが、武器も持たずに紛争地域に送り込むのは別として、人質奪還オペレーションを実行に移すとなれば、いずれ戦争へ向かうこと必至でしょう。

この数十年の中で、

社会福祉等の切り捨てといった緊縮財政と企業の規制緩和によって人件費が急激に下がり→失業率が高まり→格差が拡大→芸術及び芸能は政府のプロパガンダに堕し→テロ等の危機が煽られ→戦争もしくは戦闘状態に入り→国力が更に弱体化し→やがて教育、福祉、文化が破壊され→次第に国家が国家の体をなさなくなり→いつの間にやら政府より企業の経営者の方が上にいる…。

という状況が、同時多発的に多くの国で起きていませんか?

かつてハンナ・アレントが述べたやがて来るであろうナチス以上の全体主義とは、まさに現在の世界を覆うグローバリゼーションであり新自由主義経済であり、この究極の純粋資本主義の姿のことではなかったか、と僕は今思います。

今起きている戦争問題も経済問題も政治問題も、実は純粋資本主義のもたらす問題なのではないかと僕には思われてならないのです。

最近、ダボス会議の前に、今年2015年の内に世界の1%の富裕層の総資産がが残りの99%の総資産を上回る、という話が話題になりました。共産主義も究極的にはトップ1%が総資産を独占していくシステムですが、それと全く相対するはずの資本主義も結果は全く同じというわけです。

我々の敵は、本当にイスラムのテロリストなのだろうか?テロの恐怖を利用し利益を上げている者達がいることを忘れまい。

芸術や文化や笑顔や喜びが圧迫され、口をつぐむ時、それらが炭鉱のカナリアであることを肝に銘じたいと思う。

カナリアは鳴いているか?