2009年7月1日水曜日

Usual Suspects☆

<イラン放送局、女性銃撃の背景に疑問を提起>

大統領選後の混乱が続くイランで、デモ現場にいた女性が銃撃され死亡した映像が世界的反響を呼んだ問題で、同国の政府系放送局プレスTVは28日、銃を撃ったのは治安部隊や民兵ではないとの見方を示した。複数の関係者からの話で分かったとしている。
亡くなったのはネダ・アグハ・ソルタンさん(26)とされ、当局によるデモ弾圧の犠牲者を象徴する存在として注目を集めている。
プレスTVは番組の中で、銃撃を受けたネダさんを病院へ運ぶのを手伝ったという男性を紹介。男性はペルシャ語で、「現場周辺に治安部隊の姿はなかったし、政府系民兵組織バシジのメンバーもいなかった。だれがだれを撃ったのか分からない」と語ったという。
また、当時ネダさんと一緒にいたとされる音楽教師の男性は、「デモが行われている様子はなかった。タクシーをつかまえようと道を渡った直後に、銃声が響いた」と、ペルシャ語で話している。
これを受け、プレスTVの司会者は「弾丸からみて、凶器は小口径のけん銃。わが国の治安部隊では使われていない」と指摘した。同国では、一般市民が銃を持つことは厳しく禁じられている。
テヘラン(CNN) 


上記の報道は日本ではほとんど触れられていないけれども、重要な記事のような気がします。
先日、You Tube上に約七千件に昇る同じ動画がアップされるという奇妙な出来事がありました。そのすべてが、イランで民兵に射殺された(?)女性をシンボル化しようとするプロパガンダであることが見え見えなのにもかかわらず、オバマはイランを非難して、イランは何を言おうとも徐々に世界から恐ろしい独裁国家というイメージを植え付けられつつあります。

太平洋戦争のきっかけとなったパールハーバーにしても、ベトナム戦争のトンキン湾事件にしても、状況はとても似ている。場合によっては、もっと大きなあからさまな出来事を作り出すことで世論を一つの方向へ導いてゆく。他国に対する内政干渉を当然のことのように見せかける。
様々な形でプロパガンダが生み出され、僕らを取り囲んでいる。
イランの出来事の特徴は、確かに一人の市民が殺害され、その出来事をきっかけに「愛と平和」を旗印に、それを乱す現政権を転覆させようとする外からの意図である。

愛も平和も、とてもよい言葉だけれど、あらゆる戦争はこの言葉の下で行われてきたことを忘れまい。
愛と平和だけでは、僕らは変われないだろう。
逆に「愛と平和」だけでは危険すぎる。
真の敵は我々の「愛と平和」を利用しようとたえず企むからである。
良心は時に危険な桎梏となる場合があるのです。

だからこそ、今、この時代は、欺瞞に対する鋭い感覚が試されているのだと思う。
つまり、欺瞞に対するリテラシーである。

欺瞞や詐欺や搾取は、美しい言葉の陰で行われていることに気がつかなくてはならない。
目を覚まそう!!!
愛と平和を繰り返し語るよりも、僕らが如何に騙されているのか、惑わされてきたのかを語るべきだろう。
原因は、やすやすとコントロールされてしまう我々の側にある。

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