2009年3月17日火曜日

龍馬暗殺という映画


東京で暮らし始めた頃、「ぴあ」や「シティーロード」を頼りに東京の様々な名画座に通いました。
その頃は、手元にあるお金の大半を、本か映画か芝居に使っていた。
なにしろ、人生の準備期間。
僕は高校生の頃は、演劇にはちっとも興味がなく、むしろ「あんな恥ずかしいことよくやるよなぁ〜」というスタンス。
ところが、東京に出てきてから、名画座に通い、舞台に通ううちに、これこそ「我が人生」とはっきりと思うようになったんだな。
今のように、ネットで情報が手に入り、携帯で何でも調べられて、ソフトも自宅で視聴可能みたいな時代じゃなかったからこそ、逆に思いばかりが強くなっていたのかもしれません。

池袋文芸地下という映画館は、その中でもATG作品を頻繁に上映してくれた貴重な劇場で、そこで本当にオールナイトで何本も観ましたね。

「龍馬暗殺」(1974)もその中の一本です。
監督は僕の大好きな黒木和雄監督。
そして、脚本は清水邦夫、田辺泰志。出演は原田芳雄、石橋蓮司、中川梨絵、松田優作、桃井かおり他。
原田芳雄さんの龍馬があまりによくて、特に雨の中を革のドタ靴でひたすら走るシーンとか、額を流れ落ちる黒い鮮血とか・・・挙げればきりがないほど。
光と影、笑いと哀しみの映画です。

随分後に、原田芳雄さんとは映画を一本ご一緒しましたが、年輪を重ねた今は、以前とはまた違った味わいのある俳優として存在していらっしゃると思います。
いずれまたお会いしたい方の一人です。お身体大切に!

ATG(アート・シアター・ギルド)は日本のニュー・シネマを撮っていたんですね。その前に日活ニュー・アクションというのもありました。

名作「龍馬暗殺」のワンシーン。無声映画のパロディーです。

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