2009年3月11日水曜日

舞台と音楽の関係



舞台で使われる音楽が、背景音(Back Ground)でなくなることを夢見ています。
映画やテレビではなんの疑問もなく使われ、だからこそ安っぽい使われ方をしている音楽は、本来ドラマの欠くべからざる重要な要素でありました。
なのに、舞台では、映像における音楽の使用の仕方の通俗性故に、「音楽に頼らない」という言い方がよくされます。
確かに、芝居が「音楽に頼る」のは情けない話でしょう。
音楽に盛り上げてもらわなければ、成立しないドラマであれば、そもそもドラマ性が弱いということの証明になる。だから、できるだけ音楽を使わない、なんていう演出家も多く存在するわけです。
勿論、音楽をバンバン使い、映像をバリバリ見せるなんていう芝居が今、一方で氾濫していることはよくわかります。音楽と映像をともなったど派手な舞台がそこら中にある。
いつの間にか芝居なんだかレビューなんだかショーなんだかわかんなくなる。
そんな映像音楽舞台が巷に溢れかえっています。

でもね、やっぱり音楽は必要だと思うよ。
音楽を使うこと自体が俗っぽいわけじゃ、決してない。
音楽に逃げる必要はないけれど、音楽と共に僕らの世界はある。
単にエンターテインメントということではなく、精神の流れは音楽で観ることができる。
ね、音楽は聴くんじゃなく、観るもんですよ。
音楽があって、適切な照明効果が加われば、ドラマは突然活き活きと動き出します。

僕は「音楽に頼らない」という言葉を棄てました。
僕は「音楽と共に生きる」ことを選んだ。
僕の芝居はテレビや映画以上に音楽で溢れている。
なのに、テレビや映画では観ることのできないドラマを創り出したいと思っています。
音響のスタッフも、照明のスタッフも、共に同じ瞬間を共有し合いながら、俳優達と一緒に芝居をしましょう!
それこそが、記録されたサウンドトラックにはない、ライブの輝きなんだ!

やっぱ、舞台は最高だな!!☆☆☆

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