The Blues Brothers:1980
“ Have you seen the light! ”
これはハチャメチャな名画「Blues Brothers」の中の台詞だよ。
空虚で荒んだ時代八十年代が幕開けしようとしていた頃、ひとつのアメリカ映画が公開された。
それが、この「The Blues Brothers」だッ!
刑務所を出所してきた孤児の兄弟が、最高のブルースバンドを生み出すまでのナンセンスな物語。
でも、何故か、馬鹿馬鹿しいのに、どんどん引き込まれていく。
「あなたがた・・・警察の方?」
「いえ、ミュージシャンです」
と真顔で答える主人公の二人に、僕なんか最後は兄弟のように心が一体化してしまいます。
「お前ら最高!」なんて、織田ユウジのように叫びたくなります。
言い過ぎですか?
どんどん引き込まれていくその原因は、この映画の「徹底的な人生に対する肯定感」にあるような気がします。
とにかく思うんだ、生きてて良かったってな!
その感覚はとっても大事なんですが、何故か時代の中でやがて失われていく感覚でもありました。
主人公ジェイクを演じる俳優・ジョン・ベルーシがこの後すぐ亡くなってしまうのは、どこか時代が彼の体現したはちゃめちゃな元気さとは対極の所へ向かっていることの現れだったのでないかなと思います。ともかくも彼はこの世から去り、ブルース・ブラザースは伝説になった。
今、この時代は彼を理解できるだろうか?
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