2009年9月10日木曜日

9人の1973年

"NOVEM", is an American Independent Film, produced and directed by Brad Kimmel, a filmmaker from Evansville, Indiana. Brad is also the creator and producer of My Classic Car. The film tells the story of NOVEM's epic six-day recording session in May 1973 and chronicles the modern day discovery of their lost tapes and who they were.
"NOVEM" has made its way around the film festival circuit and received great acclaim, winning many awards.
Though the movie is a work of fiction, it has often been portrayed as a documentary.


『わずか6日間しか存在しなかったバンドの物語

1973年、幻のバンドNOVEMが残した たったひとつのメッセージ…
“この世界、ありのままに 歌にしたかった。”

一人の大学生がガレージセールで、NOVEMの音源とフィルムを偶然手に入れる。彼はそのクオリティの高さに興奮し、インターネットを通じてその物語と音楽を紹介した。「彼らが作り上げた音楽は本当にピュアなんだ」「NOVEMの音楽は時代を超えた要素を持っているんだ」 こんな熱い声とともに、その興奮は瞬く間にアメリカの大学中に広がっていった。

世界中を混乱させたヴェトナム戦争が終わり、映画『アメリカン・グラフィティ』がヒットし、日本はオイルショックで揺れていた1973年。アメリカ・インディアナポリスでは、ミュージシャンを目指す9人の大学生が、6日間に渡るキャンプを楽しんでいた。彼らは昼夜を共にしながら、曲を作りレコーディングを行った。キャンプ最終日までに彼らは、それぞれの想い、時代への期待と不安を歌った9曲を生み出した。しかし、キャンパスに帰る途中、彼らが乗った車は事故に遭ってしまう。9人のミュージシャンは全員、帰らぬ人となってしまった。彼らの名はNOVEM、ラテン語で“9”の意味をもつバンドだった。約30年の時を経て、NOVEMのすべてが明らかになる。』
(アミューズ・シネカノンより引用転載)


この『NOVEM』という映画は、まるで作りはドキュメンタリーですけど、完全なフィクションです。
でもね、フィクションだからといって、価値が下がるわけでもない。
73年当時の雰囲気と時代背景(ベトナム直後とアメリカングラフィティーの頃)が見事に描写されて、主人公の九人の学生達がその時代を生きているかのようです。
フェンダーの復刻版を掻き鳴らし、悩みながらも幸福なロックを生きる青春がそこにある。
小さな独立系の映画ですが、これもまた、ドラマと音楽の関係を考えさせてくれる作品です。
そして、ロックするということが、生活に染みこむとはどんなことなのかが、垣間見える。
そんな映画です。
あまり観た人がいないと思うのでちょっと紹介。
いいよ。この映画。忘れられなくなるかもよ。
僕は、好きです。

音楽は、時の桎梏を越えて、僕たちを何ものかに近づけてくれる。
音楽で、僕らは、互いに近づける。

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