2009年8月4日火曜日

生きるリアル

倉橋ヨエコさんという廃業したミュージシャンがいます。

彼女の「楯」という曲がとても好きでした。

自分自身の日常から生まれた音楽。それは、ドラマそのもの。

生活のリアルから紡ぎ出された音楽と言葉は、圧倒的な力を持ってこちらに迫ってくる。

この音楽が生まれた経緯は、僕もかつて経験したこと。

恐らく、生きている限り、誰もが人生のどこかで体験するできごとかもしれません。

そして人は、暗い闇に向かって、誰もが祈るはずだ。

そこでは、宗教なんかどうでもいい、闇に向かってひたすら祈るしかない「現実」があるだけなんだ。

この「楯」という曲は、ディラン・トーマスを思い出させてくれる。

彼もまた、一人、夜の闇に向かって吠える詩人でありました。

切実なリアルだけが、物語と語るべき言葉と心の音楽を生み出す。

この曲を聴き、僕はあらためてある芝居を一本上演することを決意しました。

この音楽の作者と歌い手に感謝です☆ありがとう!


倉橋ヨエコさん『楯』



shinabonsさん『楯』

0 件のコメント:

Powered By Blogger