創作するとは、現実を再構成し場合によっては歪め捻り継ぎ接ぎすることかもしれない。
でも、それは現実をこれまでなかった別の視点で見るための冒険であり苦闘なのだと思う。
今話題の水木しげるさんの仕事部屋には「無為自然」という言葉が貼られているそうだ。
何かを取り立てて為すわけではなく、そこにあるがままに生きよ、というのがその言葉の意味だろうけれど、この言葉を身近に置かなければならないほど、創作とはあるがままではすまない行為もしくは営為なのだとおもう。
手を加え、直し、弄り倒すが故の「無為自然」なのだ。
道教の老子は「無為自然」といいながら、数多くの作為的な言葉を残している。
創作は作為の果ての無為自然なのだろうな。
あるいは、無為自然の姿勢で作為に没頭すると言った方がいいかな。
ビートルズの「Let it be」は音楽の無為自然。
いずれにせよ、無為自然であるというのはあらゆる目標へ向かう際の基本的姿勢なのだと思う。
☆上野火山☆
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