色即ぜねれいしょん:2009
みうらじゅんさんは同い年の人間として、共感できるアーティストの一人です。
1958年生まれにロクな奴はいねぇ、ってことはよくわかっていたつもりですが、彼は58年生まれの中でも珍しく熱い人だと思います。そこが嬉しい!
ロック精神のバイブル「アイデン&ティティ」も最近きっちり読ませていただき、そこに流れる共通するロックに対する熱き思いに心打たれましたよ☆
そして、この映画「色即ぜねれいしょん」は彼の小説を原作に、同世代の真面目なロック野郎・田口トモロヲ氏がメガホンをとったお馬鹿で明るい胸に迫る青春グラフィティです。
フリーセックスとロックに憧れて、夏休みに仲間と島に渡った少年の切なくも苦く、笑っちゃうほど切ないロックなエピソード。ロックするってことは、これほど恥ずかしいことなんだな。で、恥ずかしさと共に生きることなんだ。簡単にわかった風な口をきけないほど愚かであることの自覚がロックなんだ。他人の失敗をニヤつきながら見るんじゃなく、阿呆のように自ら失敗しようとする馬鹿さ加減がロックなんだ。路で奇声を発することがロックじゃない。静かに燃えるのがロックなんだ。ロックはチャラチャラしてない。ロックは険しい。ロックは、なめた人間には到底到達できない魂の境地のことだ。
笑いながら、こんなことを考えていましたよ。
決して懐かしい話ではありません。ただ、今時のリアリズムでは、どこかで無視を決め込まれている物語なのかもしれません。
この馬鹿のように一つのことに夢中になって取り組むことが嘲笑われる時代において、取り戻すべきは「愚かなロックの精神」なのではないだろうか?
最近、ロックしてますか?おやじロックという意味じゃありません。ロックの魂ってことです。
魂はロックしてますか?
金勘定ばっかりしている奴らめ、文化系をなめんじゃねぇ!!
映画『色即ぜねれいしょん』予告編!!
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