昨日、清志郎の「人間のクズ」を聴いていてつくづく詩人だなぁ、と思った。
人間の本質を、こんなに端的にスッキリ表しているものはそう多くはない。恐らく太宰や安吾やミラーやブコウスキーぐらいかな。
自分自身を嘲笑うことができるところに本物の詩を感じることができる。あっ中原中也もそうだな。結構いるね。いや、クズばっかりだな!!
種田山頭火の句に「どうしようもないわたしが歩いてゐる 」というのがあるけれど、この「どうしようもない」という自己認識を案外持つことがし難いのだと思う。大抵プライドが邪魔するし、ヘタをすればただのみっともない開き直りになってしまうから。
しかし、ロックはこのどうしょうもなさからはじまっている。まぁ、ジャンルについては人それぞれですが。ただ僕はロックの魂は「クズの自覚」だろうと思う。これは下品な開き直りじゃないよ。
もし、上に上げた作家達がこの世に生きていれば、全員人間のクズで、全員崇高な人々だった。
人間のクズという感覚は最も人間の人格の上で「品」のある自覚だと思う。
上品になりたかったらクズになれ、いやクズの自分を自覚しろ!
俺は、クズだッ!!!!
本当に我々はもっと自分の「クズ性」に自覚的でなければいけないとすら思う今日この頃である。
保安委員の不倫などどうでもいいのである。消えてなくなれ!!
人間のクズ/忌野清志郎 Little Screaming Revue
1 件のコメント:
太宰と清志朗に山頭火。確かに。
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