今日は、「劇団じゃけん」さんの公演に行ってきました。
なかなか時間が取れず、観に行けない舞台もあり実に心苦しいのですが、お許しを☆
この『天女降臨』と題された芝居は、実に二時間引き込まれっぱなしでした。というのも、テーマが「芸術を生きるとは何か」というあまりにも直球でしかも剛速球だったために目眩を感じながらも、共感し見入ってしまったからだと思います。
物語は芥川の地獄変の変奏。芸術論であり、同時に幸福論であり、青春論でもある。
久々に脚本の力で見せる芝居でした。
観客に媚を売るか、仲間内の内輪話、あるいはエンターテインメントという名の虚しいドタバタの相変わらず多い演劇界において、脚本の力で勝負するのはとても良いことです。
演技も演出も、脚本からはじまる。今回はその脚本にエネルギーがありました。
人はその人なりの人生を地上で過ごしたら、やがてもれなく地上を去っていく。この物語もそれぞれの登場人物に与えられた生を生き抜いていました。そうなんだ。そんな物語が今必要なんだよ。なんとしても生き抜こうとする人間の物語が。
たとえ途中で断ち切られたとしても、生き抜く姿勢を描きたい。
空中スケッチの俳優・佐々木隆夫君が若き絵師を演じています。俳優としても一段また成長したようです。これまで以上に端正な身のこなしと静けさ、を激しい葛藤の芝居の中で表現しています。いや、表現と言うより、彼もほかの俳優たちと同様生きていた。
ますます成長していくことを期待したいと思います。がんばれよ!
まだ公演は続きますので、ぜひご観劇下さい!久々にヒット!!!
○ 公演情報 ○
『天女降臨』劇団じゃけん・旗揚げ十周年記念公演
芥川龍之介の「地獄変」をモチーフに、絵に人生を懸ける男達と、それを支える女達の生き様を描いた青春群像劇。
主宰 難波善明が書き、劇団旗揚げのきっかけとなった、今尚、熱烈な支持を受け続ける作品を、
劇団旗揚げ十周年記念公演として再演。その熱き魂が、あなたの胸を打ちぬきます。
<出演>
大前洋子
鳴嶋由紀
難波善明
<客演>
五森大輔
宮根耕平(劇団無=魂)
並木健太郎
佐々木隆夫(空中スケッチ)
山崎千佳子
阿部夏来
他
<日時>
2010年5月
27日(木) 28日(金) 29日(土) 30日(日)
14:00開演 14:00開演 14:00開演
19:00開演 19:00開演 19:00開演
※開場は開演の30分前です。当日券は開場1時間前より販売します。ただし、お席に限りがございます。
当日券の販売が出来ない場合もありますので、事前にご確認の上、ご来場ください。
<場所>
中野ポケットスクエア 劇場HOPE ※アクセスについてはこちらをご覧下さい。
(東京都中野区中野3-22-8)
<料金>
前売り:3,800円 当日:4,000円
※チケット販売についてはこちらをご覧下さい。
※学生桟敷席(2,800円)もあります。下記の電話もしくはメールにて直接お問い合わせください。
<問い合わせ先>
TEL:090-6141-7256 (難波)
E-mail:gekidan-jaken@ac.auone-net.jp
<スタッフ>
照明:山中康弘(有限会社パレード)
音響:澤野敦(StarWoods Recording Studio)
舞台監督:藤田清二
舞台美術:忍
音楽:はいから亭/the Foxhole
製作:鳴嶋由紀・秋山知子
企画・制作:オフィスじゃけん
<協力>
藤浪小道具(株)
officeトップクラス
ボイスサークル“あるでんて”
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