2010年5月18日火曜日

廃墟の街

チェルノブイリ


現存する廃墟の街を紹介してくれているサイトを発見。

いろいろと見せていただきました。

カラパイヤ ー不思議と謎の大冒険」という面白いサイトです。クリックで移動できますよ。興味深い情報をありがとうございます。


昔から「廃墟」というものに惹かれますね。

なぜだろう?

あの人のいない静寂や、過去に人で賑わったはずの通りや建物の乾いた感じが、想像を掻きたてられるからでしょうか。

悲惨な事故や天災、あるいは戦争状態に見舞われ、不幸にも住民を失った「廃墟」は、どこか悲しく、どこか人間に対する批評や皮肉に満ちている。廃墟はその空の色さえ、空気の色さえ違って感じられます。

でも、考えてみれば、どんな場所だって、いつ廃墟になってしまうかわかりません。

僕の好きなホラー映画に「回路」という黒沢清監督の傑作がありますが、アメリカで「パルス」という名前でリメイクされました。その映画の中で、いろいろ見事な描写がありますが、なんといっても、ラストに主人公が車で港まで移動する間に映し出される廃墟になった東京の街は秀逸でした。心霊世界から溢れ出した霊で黒く霞んだ通りの風景は、気が遠くなるほどリアルな東京の廃墟の姿でした。そして、それは恐怖とともに美しかった。リドリー・スコットのブレード・ランナーのラストを彷彿とさせる音楽。その音楽という空気感を通して、無言の街が通り過ぎます。やがて暗く霞んだ飛行機が燃えながら頭上をかすめ飛んでいき、無音の大爆発を遂げる。

廃墟には、人のイマジネーションを駆り立ててやまない不思議な魅力がありますね。


映画『回路』予告編:2001年の作品ですが、古びない恐怖があります。




そして、珠玉の恐怖場面です。僕の講義とっている学生諸君は参考までにどうぞ!

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