春が近づいていて、今年は東京に雪は降らないのかも、などと思っていたのも束の間、先日雪が降りました。
地面に5センチほど積もった雪もあっという間に溶けてしまいましたが、樹木の風情が冬です。
すっかり葉を落とした樹の枝が鋭く天に突き刺さるように上を向いている。その枝の細さと芯の強さが冬の清冽な水のごとき透明な空気の中で屹立するのだ。
冬の樹木は口数が少ないけれど、生命と希望に溢れている。
もしかしたら、夏とは違うその口数の少なさこそ、冬の樹のメッセージなのかもしれない。
言葉以外のもの。それが時にはメッセージになる。
絵や音楽のように。
芝居も言葉を使うけれど、音楽に近いな。
冬の日に、言葉少なく、しかし希望の中で生きること。
この時代を冬の樹のように生きてみたいと思った。
☆上野火山☆
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