2010年10月21日木曜日
航空公園のYS-11
昼間、音楽を聴きに航空公園まで行ってきました。所沢のひとつ向こう。
駅の階段をいくつか回り込むようにして下りて、外へ出るとそこに大きな飛行機が置かれてあります。
昔懐かしいYS-11。
決して大きな飛行機ではないのですが、やはり旅客機ですから、近くで見るととてつもなくでかい。
映画「続・三丁目の夕日」で羽田空港から飛び立ったのがこの飛行機だったような気がします。
雨の中、傘をさして歩きながら、音楽をちょっと聴いて飛行機のそばを通る。
そんなに時間のない僕ですが、大きなプロペラと小さな操縦席の窓に目がいきました。
ジュラルミンの鈍く輝く銀色。
まるで空を飛ぶバスのよう。
モノはモノ。物体にしか過ぎないのでしょうが、昭和の空を飛んだYS-11は一緒の時代を過ごした仲間のような気がしました。
霧雨のような雨が機体に降りかかり、窓ガラスに滴が模様を作っておりました。
平成も22年も過ぎ、昭和なんてのは今では冷笑の対象なのかもしれません。
でもね、良いことも悪いこともひっくるめて、まるであの時代がなかったかのような顔は出来ないんだよ。
特に良いとは思いませんが、決して忘れまい、そう思います。
YS-11はどこからどう見ても昭和の空を飛んでいたんだから。
そして、あの昭和から今へと時間は続いているんだから。
あと百年もしたら、今生きている人類の大半がこの世にいないでしょう。たとえそこまでいかなくても、あと十年もすれば今の二十代は三十代、今の三十代は四十代・・・みんな平等に年をとるはず。
若い愚かさも、中年や老人の愚かさも、徐々に入れ替わっていく。
何日か前に撮った日の入りの写真をアップします。
太陽の光だけは、あと数億年経っても変わることはないでしょう。
航空公園のYS-11を見つめながら、時代を考えている自分がいた、
そして、あのYS-11は僕自身のような気がした。
YS-11A in 航空公園
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