2012年12月17日月曜日

Eagle's Eye



鷹か鷲か分かりませんが、カメラを乗せて飛ばした映像があります☆
空から鳥の目を通して大地を見るとこんな感じなのだろうな。

昨日の選挙という茶番にうんざりし、また今日から生き直そうと誓い、朝から仕事をごそごそとはじめました。頼まれた仕事も、自分で選んだ仕事も、お金になる仕事も、お金にならない仕事も、全部僕の仕事だ。世界がこれからどこまで邪悪な悪化の道を辿るのか、見てみようじゃないかと腹を括る。TPPも開始され国民皆保険も年金制度は破壊されるでしょう、原発は再稼働され、消費税は増税され、日本経済は確実に冷え込むでしょう。復興資金のため、福祉のためといいながら集めた金はどこへ消えるのか?そして、この国が戦争へ加わっていくのも時間の問題でしょう。昨日の選挙は、その分岐点でした。

様々な不思議があります。
あれほど混雑し、行列の出来た投票所などこれまで見たこともありません。しかし、メディアは昼間からずっと、投票率の低下を叫び通し、まるで投票所が人気がないような報道でした。現実は逆でしょ。
なぜ、投票所が何カ所も「節電」を理由に四時間も前に投票所を閉鎖するんだろう?これまでこんなことありましたか?
なぜ、出口調査といえど、午後八時になった途端に「当確」が判明するのだろう?
疑問は枚挙にいとまがない。

空からこの世界を見る。
詩人のシェリーはその作品のほとんどを、空を飛ぶ手段のない時代に、俯瞰の視点で書き上げた。
金と利権の亡者どもには、空は飛行機で移動する空間ぐらいのイメージかもしれないが、空は本当は世界を見わたすために、人間の想像力に与えられた最期の視点なんだと僕は思っている。
あの鷹のように、空から眺めてみれば、地面に這いつくばって生きる人間どもの権力闘争など、取るに足らないものに思える。地面の上で這いつくばりながら、勝つことだけ、儲けることだけ、他人を蹴落とすことだけ、嘲笑うことだけにかまけている連中には、自分達が置かれているその「愚かさの座標」は決して見えないのだろう。

僕はそんな風に思います。
だから、鳥の視点はとても大事。
まったく権力闘争からほど遠い、いわばドロップアウトした僕ですが、想像力と創造力を武器にこの時代を生き抜こうと思っています。
自分を含めた人間どもの「愚かさの座標」を見つめながら、今日も生きよう!

そして、明日の子供たちの生きるこの世界を、愚か者たちのために破壊させてはならない。

2012年12月5日水曜日

近所の小川にて、世界を考える。

へーい!川の流れよ!この俺に、道を示してくれぃ!!!
今朝、ウォーキングの途中で近所の川によりました。

ちょっとした小川ではありますが、大雨の後などは溢れそうなぐらい怒濤の流れを見せてくれます。
が、今朝はとても穏やかで良い感じの川の水が流れていました。
数年前までは大分汚れていましたが、最近水がきれいになっているような気がするな。
こんな小さな川のように生きていきたいものです。


先日読んだある新聞の記事を少々引用:
竹中平蔵(たけなか・へいぞう)東洋経済新聞より

「成功者の足を引っ張るな 
これからのリーダーは、しがらみのない、若い人から出てくるはずだ。「英雄は若者から学ばなければならない」という言葉があるが、それは正しいと思う。
今、慶応大学で、「イノベーション&リーダーシップ」という寄付講座をやっている。そのスポンサーになってくれているのは、着メロなどを手掛けるフェイスの平澤創社長。彼は、いろいろなところから講演を依頼されるが、大人相手にやってもムダだから、講演しないと決めているそうだ。彼は、「自分が起業できたのは、若くてリスクを感じなかったから。失うものがないというのは、すばらしいこと。だから、若い人の前では講演をする」と言っていた。
私が、若い人に1つだけ言いたいのは、「みなさんには貧しくなる自由がある」ということだ。「何もしたくないなら、何もしなくて大いに結構。その代わりに貧しくなるので、貧しさをエンジョイしたらいい。ただ1つだけ、そのときに頑張って成功した人の足を引っ張るな」と。
以前、BS朝日のテレビ番組に出演して、堺屋太一さんや鳥越俊太郎さんと一緒に、「もっと若い人たちにリスクを取ってほしい」という話をしたら、若者から文句が出てきたので、そのときにも「君たちには貧しくなる自由がある」という話をした」



「みなさんには貧しくなる自由がある」だと。。。。
本当に、本当に、僕は心底呆れているんだよ。開いた口が塞がらない。この厚顔無恥ぶりに。この愚かさに。
若者が苦労することは良いことに決まっている。しかし、この男の述べている苦労や貧しさは、そのような苦労は買ってでもしろという文脈にはない。レトリックにごまかれてはならない。
「最低賃金法の改正」だとか「解雇規制の緩和」だとか、次から次から信じられない法案がこの人の口から出てくる出てくる。

とにもかくにも、この時代の変わり目は実に興味深いと僕は思う。
高学歴の愚か者どもを再発見しておくことは、決して悪いことではあるまい。こいつらの尻馬に乗らなければ良いのだから。
小川の流れゆく透き通った水の流れを見ながら、こんなことを思ったんだな、俺は。

先日は☆

たった二枚の葉っぱ
 今期2回目のワークショップでしたが、非常に面白いワークショップが出来ました!
充実した三時間でしたよ!

なかなか難しいと思われた「感覚の記憶」と「感情の記憶」に関するエクササイズをしっかりと認識して、素直にそして熱い気持ちで取り組んでもらえました。

これは僕自身の気持ちに過ぎませんが、たかが「演技」であっても、たかがなどではないと思うのです。演技には人間が垣間見えます。その演技する人物の実相が見えるんです。僕らはどのような嘘つきであってもその本質はやがては外側へ染み出てくるのを妨げることが出来ないように、他人を演じても、実際は自己の経験と感情とその想像力で実体化するので、必ず「自分自身」が投影されてしまう。演技とはとてつもなく自己暴露的です。そもそも本当の自分なんてものがあやふやな概念なのだから、自分を形作るものは、目の前に起こる事象に対する「反応の形式」こそその人らしさと呼べるものではないかと考えます。

どんなに隠しても、固有の反応形式を僕らは生きている。
その反応の仕方を社会学者であったピエール・プルデューは「ハビトゥス」すなわち「習慣」と呼んだのではないでしょうか。僕らは「習慣」から離れることは出来ない。その典型こそ言語活動ですが。
いずれにせよ、モノを作るという行為そのものがいやでも自己暴露的なのでしょう。
その点も、参加してくれた俳優達の態度を通し、僕自身が自覚したのです。
モノを作るという行為は、自分自身という狭い殻から、宇宙へ飛び出そうとする営為でしょう。しかし、同時に絶えず自己に回帰する営為でもあるように思います。


今朝はウォーキングの途中で何枚か写真を撮りました。
二枚だけ枝に残った、木の葉たちです。

時代はしきりにざわついて、思考の邪魔をするけれど、こういう時こそテレビや新聞の嘘を真に受けず、しっかり自己の思考を整えたいものですね。
政治と経済に群がる亡者どもは、いつしか戦前の「大政翼賛政権」を作り上げるようですが、じっくりとそいつらのツラを見てやりましょう。自己の利益と保身に走り、日本や日本国民、さらには人類を売り渡そうとする連中のツラを見つめてやりましょう。
どんなにきれい事を言っても、どんなに偉そうにしても、本質は自己暴露的です。
すべては、その人間の行為の中に現れているから。
すべては、その人間の習慣の中に表現されているから。

2012年10月17日水曜日

ワークショップのお知らせ☆

 ワークショップについて
Drama Project 空中スケッチ・主宰:上野火山
Actors’ WORKSHOP

2012年度 アクターズ・ワークショップ 後期開催 
のお知らせ☆

10月23日(火曜日)から月一回のペースでワークショップを再開します!

このワークショップは、独自のリアリズム演劇をめざす演劇ユニット『空中スケッチ』の、ともに舞台を創り上げていく仲間たちの訓練
の場・演技道場と位置づけます。

興味のある方、自分の感情や心の壁と向き合って克服し、心を解放したいと思われる方、ぜひご参加ください。
参加資格はプロ・アマを問いません。

今月は来週10月23日(火曜日)
午後1:00~4:00(3時間)
内容:1時間ーエクササイズ  2時間ーシーンの創造
料金:1回/¥3.500

場所;西武新宿線・田無駅「まったなしスタジオ」
です。
ワークショップ参加ご希望の方は、前日までに下記メールアドレスまでご連絡頂きますよう、よろしくお願いいたします。

空中スケッチ:事務局
kuchu.sketch@gmail.com

スタジオまでの地図:ここをクリックすると拡大します!

2012年9月13日木曜日

JAZZ OLYMPUS!にて

今日は昼に、御茶ノ水まで足を伸ばしました。

先日、古い友人達と会合し、その昼にちょっとだけお邪魔した御茶ノ水の『JAZZ OLYMPUS!』さんを訪れました。
ジャズ喫茶『JAZZ OLYMPUS』
写真『みんカラ 』さんより

小学校から高校までの同級生である小松誠君が経営する4年前にオープンしたジャズ喫茶です☆
僕らの共通の思い出であるジャズ喫茶「ベーシー」を彷彿とするオーディオで聴く四千枚のジャズ・レコード!

本当に高校時代、学校のすぐそばにあるジャズ喫茶「ベーシー」は良く通った場所でした。ベーシーについてはこのブログでも過去に書きましたが。
僕は友達とジャズよりむしろロックバンドを組んで遊んでいたのですが、ジャズはいつも大人の音楽として傍らにありました。ジャズがあってのロックだった。
僕の育った岩手の一ノ関という所は不思議な場所で、町の中で世界的ミュージシャンとすれ違うなんとことがしょっちゅうあったのだよ。それもこれも、ベーシーという伝説的な喫茶店があったからなのですが。
そして今日、お邪魔した『JAZZ OLYMPUS!』はその高校時代の空気を感じさせてもらえる空間だったことに心が打たれました。
ただ懐かしいのではない。寧ろ、違うからこそ思い出す風景があるんだな。
たとえば、お店の明るさ。
蔵を改装したベーシーより、遙かに明るい『JAZZ OLYMPUS!』はさすがにホテルの一階にあるだけあって洗練された光を感じます。

更に、美味しいカレー☆これは「岩手アベ鶏カレー」

ベーシーにはない、充実した一度食べてみる価値アリのパプリカとトマトで赤みの強いカレー。一ノ関産の鳥を煮込んだそのカレーは辛さの中に旨味が凝縮していて、一度食べたら病みつきだと思うよ。僕ははまりました!

しかしながら、お店全体に漂うソウルは紛れもない僕らの育ったあの「ベーシー」の空気がありました!

細部にこだわりがあるというのは、本当に素晴らしいことです。
故郷の一ノ関の食材にこだわり、オーディオ機器にこだわり、店内のディスプレーにこだわり(実際、ジャズなのにどこか和風のテイスト)、食器の輝くばかりのメインテナンスの良さ(家の妻が感激!)、ドアの大きさ窓の広さ、すべて細部にこだわりがありました!
僕は演劇を行う者として、細部にこだわる目を持つ人をリスペクトします。細部に心配りの出来る人こそ、僕の憧れだな。僕自身そうなりたいと思うよ。
素晴らしいお店でした!!

昼はジャズを聴きながら、旨いカレーに舌鼓を打つ。午後は純粋にジャズ喫茶。そして夜はジャズ・バーになるそうです。
時々、オーナーの小松君のコレクションの中から、こだわりのレコード鑑賞会なども催されるようです。
小松君!またお邪魔します!


一度、訪ねてみてください。
『JAZZ OLYMPUS!』最高です!

2012年9月10日月曜日

大人の音楽☆

 
昨夜、渋谷のライブスポット『七面鳥』にてライブを楽しみました☆

ちょいとブルースな夕べ vol.4
Elli(vo/ukulele)+ 岩田浩史(guitar/vo)+加藤MAA(guitar/vo)
at 渋谷・七面鳥  http://www.7mentyo.com/accesscontact.html

僕にとって芝居と同じ重さで音楽が存在しているのですが、成熟ということを最近よく考えます。
実はね、シェイクスピアという劇作家の劇作りの生涯のテーマが「成熟」であったのでは?という説があるんですね。

このブログにもかつて書いたのですが、作家ミラン・クンデラの「小説の精神」の中で語られてる「幼い老人の惑星」という人間特有の成長不良の問題は現在もなお静かな大きな問題として、僕らの日常生活にはあるのでないかな、と思っています。
僕らはきちんと歳を取れない。しっかりと成熟できないでいる。大人になることをますます厭がっている。いつまでも若くいたいと諦めきれずにいる。
しかし、僕らは確実に年齢を重ね、大人になる。
そして、やがて確実に、此の世を去る。

昨夜の音楽にはそんな「成熟」がありました。

年齢を重ねることを拒否した子供じみたやんちゃではなく、大人のそれ。つまり、生と死を理解しつつ今を楽しむという姿勢、がありました。

音楽というのは、そもそも演劇以上にその場限りで刹那的な芸術形態です。
でも、だからこそ、良い諦めと良い集中が必要になる。
そして、それは大人になることで、より一層醸し出される味わいが深くなる。まさに「一期一会」の侘びと寂びですね。

ブルースと言っても、決して定型的な3コードのブルース、なんかではなく、むしろブルースを大人が楽しむ音楽ととらえて初めて広くなるその間口の広さに僕は感激したな!

実は、このユニットのブルースを聴くのはこれで2回目です。
前回は六本木の夜でしたが、今回は渋谷の夜。
ボーカルのElli(近藤エリ)の描いた楽器と七面鳥の壁画をバックに、前回以上に音楽が世界を包んだぜ!

ライブが終わって、七面鳥を出て、周りを見回したら、近所でやっていたミュージカル『ヘドヴィク・アンド・アングリーインチ 』のお客さんで辺りはごった返していましたよ。
でもね、僕はこの小さなライブの大人の音楽の方が、今は「ヘドヴィク・アンド・アングリーインチ 」よりいいんだな。

大人の音楽は、いろんなことを潔く諦めさせてくれる。
でも、同時に柔らかで強いエネルギーをくれるんだな。
それは、これまで生きてきた道のりを思い出させてくれたから。そして、これから進んでいく道に光が少しだけさすのが見えたから。
僕は昭和の子供だったし、ロックとブルースを聴いてきた。そしてブギをちょっと。
帰りの電車の中で、自分に聴いてみた。

『少しは、大人になったかい?』

隣で、妻が笑っていた。
よし!僕も、ますます芝居をやって、もっともっと音楽もやろう!ピアノとギターを弾きまくろう☆
少しは、大人になったと思うぞ。
これでも。だめか???



岩田浩史さん(guitar/vo)の「ウーララ~♪」
現在闘病中でもあるギタリストにしてヴォーカリストの岩田さんのこの曲は僕のお気に入り。お身体大切に!
金子マリさんとのセッションも最高!!



加藤MAAさん(guitar/vo)の「それでも人は嘘をつく」
これもいい曲☆どこか北海道の匂いのするブルースマンですね!僕の芝居も見に来て頂いたそうで、感謝です!


そして、Elliこと近藤エリさん(vo/ukulele)の「ふたりは一雫」
彼女のもうひとつの大切なユニットとがelli+katz+nory です☆このウクレレユニットがまたいいんだな!
僕は昔から「エリコ」と呼んでいるので、エリコでいくけど、彼女はミュージッシャンであると同時に良い女優なんだ。
でも、核になっているのは音楽であることに間違いはない!

2012年9月1日土曜日

インプロの仲間たち☆

二日間、ライブハウスで燃えた若き仲間たちです!

みんなありがとうね☆

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