もう一本日本映画をご紹介☆
『福井青春物語』
これは最初自主映画として数日で撮影され、それほど多くの人の目に留まらずに消えていった映画かもしれません。
でも、あまりに出来が良いので、一般映画として上映された幸運な作品です。
その幸運も当然だろうと思わせる「熱気」がこの作品はあるんだな。
映画を作ろうとする若者たちは、地元より東京を目指すわけですが、実は地元こそがストーリーに満ち、才能あふれた、豊かな土壌であったことに気がつく過程を丁寧に描いております。僕の田舎である岩手に負けない福井のド田舎ぶりに笑いながら切なくて涙がこぼれます。
これは傑作だぞぉ〜オイッ!!!
監督は残念ながら、この映画で映画作りは辞めて書家になってしまいました。今では自慢の茶髪に墨汁を流し込んで頭で書を書いているようです。
福井人による福井人のための福井人の映画。
ですが、それこそが普遍性を獲得するという逆説。
インターナショナルは、ローカルに宿っているんです。
グローバル化などする必要がない。今ここが世界なのだから。
もう一度言おう。
世界化するというのは、記憶を失うということ。
世界化するよりも、記憶を大切にしたいものです。
記憶こそが、僕らを形作る主要な要素なのだと思う。
映画の中で、すべてがあると思われた東京に、何もないことに気がつくとき、主人公は初めて目覚めるのだ。
本当に大切なことは、目の前にありながら、なかなか見えないものですね。
この映画は現在版権を放棄した「パブリック・ドメイン」になっています。
You Tubeで削除されることなく全編視聴することができます。感謝!!!
映画『福井青春物語』予告編
映画(本編)『福井青春物語』⅙:本編はここからご覧下さい。
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