ご無沙汰です☆
芝居の稽古も佳境に入り、出演者もスタッフも、皆最後の追い込みに走り始めております。
俳優たちにとっては、入り込むには大変な精神的労苦を強いる作品だけに、この十二年再演は避けていた作品でもあります。
昨年、たまたま朗読劇として短いバージョンを舞台に上げて、その結果、やはり苦労は多いけれど、今一度お客様の目に触れるようにすべきだと決意を新たに致しました。
今も、そして今後ますます話題にすることすら憚れるようなこの国が犯してきた「棄民」という罪を、もう一度見つめ直しても良い時期ではないかと思います。
幸い、心ある豊かな想像力を持つ若い俳優たちに恵まれ、背中を押されるようにして、今回の舞台を僕は公の元に再び解き放つことができそうです。
お忙しいとは思いますが、戦争を遠い過去として、様々な小さな出来事を葬り去ろうとする現在、この芝居をご覧頂ければ、戦争が戦場にいる兵隊たちばかりでなく、その周辺の様々な境遇の人々を惨い現実に置き去りにしてきたことが理解して頂けるのではないかと思います。
重いテーマではありますが、重いテーマを軽く、軽い語り口に、深い魂の存在を見いだしたいと思います。
ぜひ、劇場にお越し下さい!
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