2012年7月31日火曜日

比較演劇学・夏の集中講義開始☆

昨日から、法政大学にて担当する比較演劇学の夏の集中講義が始まりました!



熱い日差しと蝉時雨の中、市ヶ谷キャンパスにたどり着くと、熱くて汗だらだらなのにかえって燃えるんです☆
昨日は序論でしたが、今日はカレル・チャペックをベースに「人間奴隷化の過程」を演劇とともに語ろうと思います。夕べ暫く振りに読み返したチャペックの「山椒魚戦争」にあらためて戦慄を覚えました。現代世界の有様がこんな昔、1920年代から30年代に、すでに予測されていたのだと思うと、胸が痛くなる。そして、現状を正しく理解し己自身の頭と身体と精神を使って思考し行動することの重要性を再認識しているのです。


僕らは単なる傍観者や消費者であってはならない。
僕らは当事者なのだ。
そして、今を形成させている一要素こそ、僕ら自身なのだ。
客観性という一見正しそうな美名の元、受動的な態度を捨てきれないでいることこそ一つの罪なのではないか。
主観的で構わない。もっと大胆に仮説を立ててみたい。
その仮説を更に追求してみたい。
その向こうに、絶望を超えて、かすかな希望の光が見えるはずだ。
馬鹿と思われても良い。
愚か者と呼ばれても構わない。
絶望的な状況認識こそ、次の希望を見いだす力なのだ。
止まってはいけない。
動き出せ!   そこから!


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