2010年10月21日木曜日

ありがとう☆


文化学院で教鞭をとっていた頃、本当にお世話になった先生がお亡くなりになりました。

女優・演出家、長岡輝子さん。

102歳という年齢は大往生という表現が一番合うかもしれません。僕が生まれた頃すでに五十代で、僕の父が生まれた年に劇団を旗揚げしたと聞いて気が遠くなるような長い長い演劇生活だったのだな、と改めて思いました。そんな先生に僕自身の作品も二度にわたってご覧頂き、心から嬉しい思い出のひとつになっています。

同じ岩手出身ということもあり、岩手訛りには一際こだわっていらっしゃいましたが、そのこだわりは僕も同じです。
宮沢賢治の例を引くまでもなく、育った故郷の訛りは決して捨て去りたくない宝物だと思っています。そのことに気づかせていただいたのも他でもない長岡先生でした。
更に演劇に対する決意を新たにしたのも、まさに長岡先生の強いお言葉故があってこそでした。
その意味では僕の大事な恩師と言わせて頂きたいと思います。本当にありがとうございました。

ご冥福心よりお祈り申し上げます。

上野火山

2010年10月20日水曜日

共感と共鳴


Cleveland’s Dancing Wheels modern dance company:


As a young man living in New York City, George Gallego often enjoyed going out for a night on the town and hitting the dance floors of some of the hottest clubs around. But, after a tragic accident at work left him paralyzed from the waste down, Gallego quickly decided his clubbing days were over.

Although his friends encouraged him to get back in the party scene, Gallego would often respond by saying, “How am I going to dance in this chair?” After hearing his response one day, Gallego’s cousin decided to take matters into her own hands and began looking for ways to help him learn to dance. That’s when Gallego first met Rubin Zakiryanov.

Zakiryanov, a professional dancer who hails from Russia, moved to the US about ten years ago and founded the Discovery Dance Company in New York City in 2003. In addition to teaching ice skaters how to dance and instructing classes in ballet and hip hop, Zakiryanov decided to offer a unique dance class for individuals in wheelchairs. “I did this class for kids and adults with disabilities and I fell in love with it,” Zakiryanov said.

In April 2006, Zakiryanov founded Wheelchair Dancesport USA, a non-profit organization dedicated to teaching wheelchair users social and competitive forms of ballroom and Latin dancing through private instruction and group classes. Zakiryanov also offers lessons geared to preparing couples to dance at their own wedding.

“I just try to adapt (the steps),” Zakiryanov said. “I want it to look exactly [the same] as everybody else. I bought a wheelchair myself and I am practicing how to adapt this to ballroom dancing.”

障碍の持った方達が車いすで見事なダンスをする。24時間テレビで取り上げられそうな話かもしれません。
アメリカで事故で車椅子生活を余儀なくされた青年とロシアから渡っていたダンサーの出会いから「車椅子ダンス「が始まった様子が描かれています。決してお涙頂戴の物語ではなく、人は誰もがどこかに障害を抱え、それを乗り越えようとするところからあらゆる創造的な活動が生まれるんだ、というごくごく当たり前の、しかしながら、無視されがちな人生の主題がここにあるような気がします。
人は一人では生きられないけれど、一人で立ち上がることで出会いが生まれる。
そこに共感が生まれ、何かが始まるのでしょう。
そして、共鳴し合うことで、更なる飛躍と発展が生じてくる。
諦める前に一歩前に足を踏み出すこと。前へ踏み出す勇気は「後ろ向きな時期」を経なければ決して生まれません。苦しみの自覚から始めなければ。そして一歩踏み出すんだ。

前向きのみの光の中で、後ろ向きの影は姿を現しません。
僕らは後ろ向きの影をしっかり見つめて、前向きの光を見いだしたいと思います。
車椅子ダンスの素晴らしさは、車椅子という足枷をしっかりと受け止めなければ生まれなかった芸術でしょう。
「車椅子でも踊れるじゃん」などという話ではないのです。
車椅子でなければ、こんなダンスは生まれなかったことが重要なのです。
ジャズダンスの創始者であるルイジは、事故によってバレーを諦めたダンサーでした。
暗黒舞踏の創始者である土方巽は、日本人としてのバレーダンサーの限界を感じて挫折したところから「BUTO」を創始したのです。
すべて不合理から生まれた合理。そして挫折から共感へ至り、やがて共鳴を生み出していったのだと思います。
The Wheelchair Danceから、いろいろ思いを馳せました。

Wheelchair Dance Competion :

2010年10月19日火曜日

国分寺で

今日は仕事の打ち合わせで国分寺に来てます!

道端でアサガオを見つけました。
こんな季節になっても咲いているんですね☆

少し早めに着いたので、散歩したのね。
薄曇りのアサガオは艶があったな。

おっ!とそろそろ時間です。
また。


☆上野火山☆

2010年10月18日月曜日

みんなにご連絡☆

ここのところ忙しさが増し、いくつも舞台に誘われながら顔を出せずにおります☆

みんな、ごめんm(__)m

このブログもしばらく更新できないほど時間を奪われておりました。ですが、それもまた素晴らしき人生。
精魂込めて必死に努力する以外に道はなし。

作品造りに時間を下さい☆

みんなの舞台もいずれ観に行くからね!お互いがんばりましょう!!
こんな時代だからこそ、隙のない、丹精込めた作品造りに邁進しましょう☆☆☆

☆上野火山☆

It's illegal to be fat in Japan???


面白い記事を発見☆
ソース・サイトはここ。←クリック

「Thanks to an anti-obesity law passed last year, Japanese salarymen across the nation are pulling up their shirts to have their guts measured... and if they're overweight, they face consequences.

If you're male and your waist is over 33.5 inches, you're considered fat. If you're female, the limit is 35.4 inches. Thanks to those burgers, you now have to attend mandatory counseling with a physician. For every grotesquely obese employee like yourself, your company gets hit by a fine; ergo, they strongly encourage you to lose weight with gifts of gym memberships and pedometers.

The goal of all this is to prevent Japan from experiencing an obesity epidemic like so many other industrialized nations. The theory is the less overweight people you have, the lower health care costs will be across the board. Although I think the waistline restrictions are a bit strict (how is a six foot tall foreigner supposed to have a 33-inch waist?), this seems like a good idea overall. America could certainly benefit from less junk in the trunk... but would such a system work here?」

日本では当たり前のように受け入れられている「健康増進法」という法律。
その法律がいかに馬鹿げたものであるかを今更ながら外国人が記事にしているわけです。
よくよく考えてみれば、かつてのナチスドイツの「禁煙法」を彷彿とさせる一種の健康ファシズムの一形態に思われてなりません。この記事は外国からの視点で「健康増進法」のおかしさを指摘しているわけです。国民の健康にという不確定要素に対し法律を設けるなどそもそも法律の運用の逸脱だと僕は思っています。「自己責任」と言って国家の責任を放棄しておきながら、同時に国民に対する管理と監視が、町中に張り巡らされた監視カメラの例を挙げるまでもなく強められている現在、上記の記事のようなを読むことは意味があると思います。まったく馬鹿げた法律なんですから。

ですが、同時にこのような外国の日本に対する批判には必ず「人種的偏見」がつきまといます。
たとえば、上記のソースサイトのコメント欄を見れば、そこかしこにJapの文字が書き込まれ、刺身を食うのはバクテリアを食うようなもの、といった的外れなコメントが大量に書き込まれるわけです。
例えば、

・Japs imo urge to grow up because that's completely freaking childish....You are killing individuals' freedom, that's uncostitutional since everyone has the right to express oneself even being fat.
・Did you know that sashimi and such animal raw foods are a flourishing ground of bacterial petri dishes if not properly cooked?? they can lead to serious cases of intoxication like botulism, salmonellosis・・・

なんて具合。
健康増進法のグロテスクと日本人の幼児性や刺身を食べる食習慣がどう関係するのか?
刺身が怖けりゃ食わなければいい。生涯遺伝子操作された牛肉を無批判に食ってなさい。
世界中の馬鹿者どもに意見する気は毛頭ありませんが、国や文化の枠組みを超えて「愚かさ」に国境がないことがわかります。

この国の問題を見つめることは、同時に国境を越えた問題に目を向けることになる。
というのも、日本のこの馬鹿げた法律を批判する人々が「日本人が個人の自由をないがしろにしている」と言いながら、自分たちの自由が奪われつつあることに、どうも気がついていないようなのです。
正しいこの記事のタイトルは次のようになるでしょう。

It's illegal to be fat in Japan like United States.

なぜなら、国民を太らせるだけ太らせて、ダイエットで稼ぎ、格差を生み出したのは他でもないアメリカなのですから。

あッ!いけね。僕もメタボだっ・・・・ううう・・・・。

2010年9月14日火曜日

IZの歌が聴きたい☆

ゴアがなんと言おうと、地球が温暖化しているはずはないのですが、今年の夏は厳しい暑さでした。

そんな夏もいよいよ終わりそうです。

季節が巡るのは本当に素晴らしいと僕は思います。

そこで、IZ。

イズラエル・カマカヴィヴォオレ(Israel Kaʻanoʻi Kamakawiwoʻole)という歌手がかつてハワイにおりました。

体重なんと340キロ!!

その体重が仇となり、38歳で亡くなりました。

でも、彼の残した音楽は今もなお活き活きと輝いています。

彼のことを知ったのは数年前に、我が弟からCDを頂いたのがきっかけでした。すでに亡くなったとは聞いていましたが、その見かけの大きさとまるで違う、予想もしなかったような「天使の歌声」に魅せられました。

亡くなってハワイの海にその遺灰が撒かれた彼は、僕より一歳若かったんだな。僕が39の時、彼は38でこの世界を後にした。

人生は果てしなき旅だから、この世界を去った後、彼はまた新たな旅の途上にあるのだろうけど、僕はまだしばらくこちらの世界にいるつもり。それには残された彼の歌が必要だと思っている。そこにあるのは生の喜びそのものだから。こうして生きて死んでいくことがかけがえのない体験だと思わせてくれるから。精一杯生きることしかないと教えてくれるから。人をだまそうがだまされようが、人生は一度きりだと気づかせてくれるから。だからこそ、この一回の人生を台無しにしたくないとつくづく思わせてくれるから。

そうだ。

生を考えることは、死を考えること。

死を考えることは、生を考えること。

文学も音楽も演劇も、すべて一度きりの人生の光と闇を伝えようとしているんだ。

だから、遠いハワイで歌われたIZの曲は今日も聴く者の魂に深く語りかけてくるんだよ。

夏の終わりに、僕はIZの音楽を聴いている。

イズラエル・カマカヴィヴォオレ(Israel Kaʻanoʻi Kamakawiwoʻole)

“ Somewhere, over the Rainbow”


2010年9月3日金曜日

恵比寿でボッサ

僅かな時間をぬって、恵比寿です☆

これから数時間ボサノバで過ごそうと思います。友人の八反田リコちゃんのバンド「コルコバード」のライブです。

恵比寿の天窓だよ!
19時開始だから、暑い残暑の宵をボッサしたい人は集合!

というわけで、今はライブスポットの近くのコーヒーショップで涼んでます。

ありッ、蚊に刺された。


☆上野火山☆

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