曇り合間に蒼空がちらりと見える。
遠くスコットランドでは英国からの独立の投票が行われている。結局は保守派の流れに押され実現しないのかもしれないが、そういう要求が強くあることが認識されることは重要だ。
日本では、実質的な経済の状況を鑑みて、消費税10%に引き上げるか検討すると言っていたにもかかわらず、結局は政治的判断のもと消費税増税は変更の余地はないそうだ。要するに初めから増税ありきなのである。言葉遊びも大概にしろ!と言いたいところだが、言葉遊びの詭弁家たちにとっては前言撤回も、恥も外聞もない。それどころか開き直ってさえいる。それはこの国に限ったことではないけれど。
粛々とこの国の破壊に勤しんでいる者たちがいて、その者たちにはスコットランド人の独立の気運など到底理解できないに違いない。
この国はいずれ真に独立しなくてはならない時が来る。今現在の我が国が独立国家など言ったら、それは嘘だろう。この国は永きに渡り属国であり傀儡であった。この二十年、僕は少しづつこの国の正体を見極め、薄い皮膜をめくるように解きほぐしてきた。
我が国は、スコットランド同様、いつの日か独立しなくてはならない。そう思う。
今年最後の蝉の声が聞こえる。そろそろ季節が大きく変わりそうだ。