New Cinema Paradise: 1989
今日、大学の授業でちらっとこの映画についてお話ししたら、ほとんどの学生が観たことのない映画でした。
無理もないか、もうだいぶ昔の映画になるもんな。
1989年ということは平成元年の公開ですから、今からざっと二十年前。
おお!
ということは、だいぶ前どころか、今の学生たちが生まれた頃の映画なわけです。
学生たちの何人かでも、このブログを見てくれることを期待して今回はこの映画について書いてみましょう。
物語は、今や売れっ子になっている映画監督の少年時代と青年時代を、通い詰めた映画館を通し語るお話。基本は恋愛話なんですが、底辺を流れているのは、少年時代に映画を見せてくれた映写技師のおじさんとの交流だな。
僕の記憶の中では、女の子とのエピソードは意外と小さいんだよね。
むしろ、映画とどう付き合ってきたかを、大河ドラマ風に長い年月をかけて教えてくれる。
まさしく映画への愛で溢れた作品。
僕にも岩手の田舎にいた頃通い詰めた「オリオン座」という映画館があって、中学の時は友達と映画館にいって剰ったポスターやパンフレットをもらっていました。
この映画の中では、映写技師のおじさんに頼んで、ちぎれたフィルムのキスシーンだけとっておいてもらってつなげてみるという場面が出てきます。
それから何十年も経ち、もうあるはずもないと思っていたおじさんに繋いでもらったフィルムを見つめながら、大人になった主人公の少年の目に涙が溢れてくるんだ。
何もなかったけれど夢中だったあの頃が蘇るからだろう。
どんなことでも、そんな素朴な時代を経て現在へ至っているということ。
僕らには、それぞれ誰にでも、今を生かしてくれる小さなエピソードがきっとあるはず。
そんなエピソードの存在を思い出させてくれる映画です。
日本ではバブルがはじける一歩手前の時、そしてイタリアは長い映画界の不況から脱するその一歩前の時。
この映画は、そんな時代の転換期に現れた映画でした。
そして、子供の頃からの自分をもう一度見つめ直すために現れた映画でもあります。
だから、今も観る価値があるかも。
今は、時代の転換期ですよ。ね☆
「ニューシネマパラダイス」予告編
僕らには、それぞれ誰にでも、今を生かしてくれる小さなエピソードがきっとあるはず。
そんなエピソードの存在を思い出させてくれる映画です。
日本ではバブルがはじける一歩手前の時、そしてイタリアは長い映画界の不況から脱するその一歩前の時。
この映画は、そんな時代の転換期に現れた映画でした。
そして、子供の頃からの自分をもう一度見つめ直すために現れた映画でもあります。
だから、今も観る価値があるかも。
今は、時代の転換期ですよ。ね☆
「ニューシネマパラダイス」予告編
そして、ラストシーン。つぎはぎのキスシーンのフィルムを見る場面。
全篇を通して見て、ここにたどり着いたとき、心が締めつけられるんだな。
0 件のコメント:
コメントを投稿