2010年7月29日木曜日

雨の朝に

<Kobaさんの雨粒の写真!>

今朝は珍しく雨。

大学の集中講義も今日が最終日。熱心に参加して下さった学生諸君に感謝☆

キャンパスにいる頃は、もう雨もあがっているでしょう。

でも、この何日か続いた猛暑に照らされカサカサに乾いた地面もほんのわずか水分補給。

アスファルトとコンクリには水なんかいらないのか?

いや、いるよ。いるんだよ。

この都会の固い地面だって水を求めているんだよ。

今日は朝から「エレファントカシマシ」を聴いています。

「風に吹かれて」と言えばボブ・ディランですが、エレカシの「風に吹かれて」もいいなぁ。

彼らもまた不滅のロッカーだと、僕は思うよ。

エレファントカシマシー風に吹かれて。。。。聴いてくれ!!



2010年7月27日火曜日

ちょっと涼しいかな?


朝起きて窓を開ける。

昨夜の雨のせいか空気が心なしかひんやりする。

空は晴れていてこのところ続く真夏日の色なのに、ちょっとだけひんやり。

けっこう体は疲れてはいるんですが、気持ちのいい朝です☆

連日、大学の講義に燃えておりますが、今日から折り返し地点。

「演劇は演劇の言葉だけでは語れない」というのを前提に、様々な分野の一見無関係そうな事象を対比的に観ることで、何か新たな視点を獲得できないだろうか?というのが出発点でした。

そうなってくると、本当に多岐にわたる視点と他の専門分野に足を踏み入れるという愚をあえて犯さねばならず、絶えず精神的葛藤に苛まれます。

でも、これは必要なことだな。

あえて愚かなことをやる人間がいないとこの世界は面白くもないし、刺激もない。

そう、僕は自信の愚かさを背負い、この日々変化し邪悪になりつつある世界と対峙してみたいと思います。

演劇はその果てにある表現手段のひとつにすぎないのだから。

窓を開けたら、スーッと涼しい風が入ってきた☆

2010年7月25日日曜日

福井青春物語☆☆☆

もう一本日本映画をご紹介☆

『福井青春物語』

これは最初自主映画として数日で撮影され、それほど多くの人の目に留まらずに消えていった映画かもしれません。

でも、あまりに出来が良いので、一般映画として上映された幸運な作品です。

その幸運も当然だろうと思わせる「熱気」がこの作品はあるんだな。

映画を作ろうとする若者たちは、地元より東京を目指すわけですが、実は地元こそがストーリーに満ち、才能あふれた、豊かな土壌であったことに気がつく過程を丁寧に描いております。僕の田舎である岩手に負けない福井のド田舎ぶりに笑いながら切なくて涙がこぼれます。

これは傑作だぞぉ〜オイッ!!!

監督は残念ながら、この映画で映画作りは辞めて書家になってしまいました。今では自慢の茶髪に墨汁を流し込んで頭で書を書いているようです。

福井人による福井人のための福井人の映画。

ですが、それこそが普遍性を獲得するという逆説。

インターナショナルは、ローカルに宿っているんです。

グローバル化などする必要がない。今ここが世界なのだから。

もう一度言おう。

世界化するというのは、記憶を失うということ。

世界化するよりも、記憶を大切にしたいものです。

記憶こそが、僕らを形作る主要な要素なのだと思う。

映画の中で、すべてがあると思われた東京に、何もないことに気がつくとき、主人公は初めて目覚めるのだ。

本当に大切なことは、目の前にありながら、なかなか見えないものですね。

この映画は現在版権を放棄した「パブリック・ドメイン」になっています。

You Tubeで削除されることなく全編視聴することができます。感謝!!!

映画『福井青春物語』予告編



映画(本編)『福井青春物語』⅙:本編はここからご覧下さい。

ところでパンプキン

最近、日本で公開されていないアメリカの独立プロ系の映画を何本か観る機会がありました。

その中の一本がこれ。

映画『Pumpkin』2004

そもそもとんでもない罰当たりな物語です。その物語の基本部分が日本では恐らく上映されない最大の理由だと思われます。パンプキンとはこの映画の主人公である女子大生が面倒を見る羽目になる「障碍者」の男のあだ名です。

この映画は障碍者をめぐるコメディなのです。

母親から溺愛される少年は「可愛い子」を意味するパンプキンと呼ばれ続けることで、身体的にも知能的にも障碍者にされてしまっている。

物語は障碍を持つとされていた少年と差別感一杯の女の子の恋の話です。

描き方は細部がコメディとして作られているので、一見すると障碍者を嘲笑っているように思われるかもしれません。

でも、健常者と呼ばれる人々と障碍者と括られている人々が、実は何も変わらない、違いは何ができて何ができないか、でしかないということ。この姿勢が日本では自粛されてしまう点なのではないかと思われます。

以前にも何度も書いたことではありますが、この日本という国にある根本的な問題は、「自粛」という、まるでなにもないかのように物事を扱う姿勢です。

この映画を表面的に扱えば、障碍を持つ者を冒涜しているように見えます。

ですが、よくよく見てみれば、テーマは真逆であって、障碍なんて本来は楽々と乗り越えられるものなのかもしれないという、不思議なほど楽観的な感覚です。そして、健常者などと思い上がっている人間こそ障碍者であることを晒す皮肉にあふれた作品だと思う。

今やハリウッドの大作では扱えない、とても個人的で小さなテーマは、制作費も少ないこのような独立プロ系の作品で実現されるもののようです。これは日本も似たようなものかもしれませんね。

この映画のとってつけたようなラストのリレーのシーンなど、「だからなんなんだ!」と言われそうな軽薄さですが、僕はバックに流れる音楽で作者の意図をなんとはなしに感じることができるのです。

やっぱりね、恥ずかしいけどね、「一生懸命」は「かっこいい」し「素敵」なんだよ。

ねじれたプライドに翻弄されていた女子学生も、本気で笑えるほど自己変革を実行に移したパンプキンに「惚れ直す」。

ふざけた思い上がった出会いから、本気が生まれることもある。

真面目な態度も、実はふざけている場合もある、ということ。

この映画は、人がたいてい自分は健常だと思い込んではいるけれど、その自分自身の障碍に気がつく時のショックを扱っているんだな。

僕らは皆、大なり小なりどこかに障碍を抱えた存在である。

この映画を差別的と思う人がいるとすれば、その人こそ根深い差別心と無関心を無意識に持つ人だと僕は思う。

ドラマは時に精神のリトマス試験紙になりうるのだと思うな。

自粛してはならない。内容がどれほど偏向していようと観る術を奪ってはならないのである。

最近の「ザ・コーブ」という映画の上映自粛は、実に残念なことだと思う。僕らは、ある作品の中で「どのような間違った解釈」や「どれほど悲惨な無理解」や、それを根底から支える無意識の「人種差別的な心理」をこの目で観る必要があるのだ。

パンプキンというこの小さな映画も、障碍者を巡るコメディという一点で自粛されたとすれば、まさに今の時代とこの国の実態を写しているのかもしれません。

どのような誤解や悪意があるのかも、観て聴いて読んで理解しないかぎり、なにも見えてこないのですから。

あっ、映画「ザ・コーブ」は上映されることになりましたね!!偏見や悪意も観る必要はありそうです。



“Pumpkin” Last Scene

2010年7月24日土曜日

熱血☆夏期セミナー!!


追われるように仕事をしておりますが、なかなかブログも更新できずにいました。

またできる限り、ここに日々の思考の断片を記述しておこうと思います。

先日より、大学の夏期講座が始まりました。

相変わらず、僕は話したいことがあまりにもたくさんあって一日2コマ、三時間では足りないぐらいです。

ああ、本当に時間がもっとあったら、と思います。

時代は過度期です。

何がおかしく、何が正しいのか、まるでわからない時代に入りました。

しかし、人生と生活の羅針盤をしっかりと持てば、この時代の下らぬ脅しにうかうかと乗せられるはずもありません。

どうせ引き受けた講義なのだから、なんとしても今のこの時代の見えにくい隠蔽された事実を学生たちに伝えたい☆

僕の演劇的営為は、こんな日々の小さな作業の連続から生まれるんだと思っています。

地道に、しかし激しく、そして強く、自己主張しよう!!

そうして、己の言動にことごとく責任を持とう!!

きっと、そんな生き方から、世界と僕の明日は、少しだけ変わるんだ。

そう思う。

2010年5月27日木曜日

「“P“s」を観る☆


池袋のシアター・グリーンにて、舞台「“P”s」を観る。

BC級戦犯を描いた作品で、若い俳優たちが可能な限り想像力を使って、かつてこの世界に存在した若者を演じる。

僕自身が戦後世代であって、戦争の本質は永遠にわからないのかもしれません。

でも、想像力が過去に近づかせてくれる。僕はそれだけは信じている。想像力と創造力を。

不当な裁判で不当な形で死を受け入れなければならない戦犯と名指しされた者は、どのように現実を受け止めていったのだろうか。この問題は今も変わらず、まさに変奏曲のように繰り返し語られながら、決して色あせることがない。

「反戦」を口にすることは容易いが(少なくとも今の日本においては)、反戦は追体験と共感から自ずと生じる感情だろうと思います。理想論としての反戦よりも、想像力として戦争を追体験した方が、よっぽど反戦的行為ではないだろうか。

演劇とはその契機に他ならないと思うのです。

演劇はすべてを描くことはないし、描けない。

観客が補うのである。共有された空気が補うものなのだと思う。

その意味で、今夜の二時間は「追体験」という貴重な時間でありました。

誘ってくれた出演者の俳優・高杉瑞穂君に心から感謝です☆ありがとね!!

皆様ももしお時間がありましたら、劇場まで足をお運びいただきたいと思います。よろしくお願いします☆


<公演情報>

「“P”s」

脚本・演出 : 合馬 百香(劇団め組)

出演 : 高杉 瑞穂 早田 剛 郷本 直也 仲原 裕之(Studio Life) 桑野 晃輔

     / 曽世 海司(Studio Life)

あらすじ :

昭和二十二年夏、東南アジア某刑務所。

その一画には、戦犯死刑囚を収容するPunishment Hall、通称Pホールがあった。

死刑囚達は、このPホールに隔離され、刑執行を前に比較的穏やかな日々を送っていた。

しかし、その胸には、囚人(Prisoner)を表すPの縫取り。

そんな中、彼らの世話をする教誨師は禁止されている死刑囚の遺書を日本に持ち帰る事を決意する。

遺書をしたためながら、死刑囚たちの心も少しずつ命の意味を見出し始める。

PホールにとじこめられたPrisonerとしてではなく、胸のPにはきっと別の美しい意味があるのだと・・・・。

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お問合せ:ナノスクエア

     03-5724-7223(月~金 10:00~17:00)

劇団メール: info@nano-square.com

URL: http://www.nano-square.com/

2010年5月26日水曜日

天女降臨



今日は、「劇団じゃけん」さんの公演に行ってきました。

なかなか時間が取れず、観に行けない舞台もあり実に心苦しいのですが、お許しを☆

この『天女降臨』と題された芝居は、実に二時間引き込まれっぱなしでした。というのも、テーマが「芸術を生きるとは何か」というあまりにも直球でしかも剛速球だったために目眩を感じながらも、共感し見入ってしまったからだと思います。

物語は芥川の地獄変の変奏。芸術論であり、同時に幸福論であり、青春論でもある。

久々に脚本の力で見せる芝居でした。

観客に媚を売るか、仲間内の内輪話、あるいはエンターテインメントという名の虚しいドタバタの相変わらず多い演劇界において、脚本の力で勝負するのはとても良いことです。

演技も演出も、脚本からはじまる。今回はその脚本にエネルギーがありました。

人はその人なりの人生を地上で過ごしたら、やがてもれなく地上を去っていく。この物語もそれぞれの登場人物に与えられた生を生き抜いていました。そうなんだ。そんな物語が今必要なんだよ。なんとしても生き抜こうとする人間の物語が。

たとえ途中で断ち切られたとしても、生き抜く姿勢を描きたい。

空中スケッチの俳優・佐々木隆夫君が若き絵師を演じています。俳優としても一段また成長したようです。これまで以上に端正な身のこなしと静けさ、を激しい葛藤の芝居の中で表現しています。いや、表現と言うより、彼もほかの俳優たちと同様生きていた。

ますます成長していくことを期待したいと思います。がんばれよ!

まだ公演は続きますので、ぜひご観劇下さい!久々にヒット!!!

○ 公演情報 ○

『天女降臨』劇団じゃけん・旗揚げ十周年記念公演

芥川龍之介の「地獄変」をモチーフに、絵に人生を懸ける男達と、それを支える女達の生き様を描いた青春群像劇。

 主宰 難波善明が書き、劇団旗揚げのきっかけとなった、今尚、熱烈な支持を受け続ける作品を、

 劇団旗揚げ十周年記念公演として再演。その熱き魂が、あなたの胸を打ちぬきます。

<出演>

 大前洋子

 鳴嶋由紀

 難波善明

<客演>

 五森大輔

 宮根耕平(劇団無=魂)

 並木健太郎

 佐々木隆夫(空中スケッチ)

 山崎千佳子

 阿部夏来

 他

<日時>

2010年5月

27日(木) 28日(金) 29日(土) 30日(日)

14:00開演 14:00開演 14:00開演

19:00開演 19:00開演 19:00開演

 ※開場は開演の30分前です。当日券は開場1時間前より販売します。ただし、お席に限りがございます。

   当日券の販売が出来ない場合もありますので、事前にご確認の上、ご来場ください。

<場所>

 中野ポケットスクエア 劇場HOPE  ※アクセスについてはこちらをご覧下さい。

 (東京都中野区中野3-22-8)

<料金>

 前売り:3,800円 当日:4,000円

 ※チケット販売についてはこちらをご覧下さい。

 ※学生桟敷席(2,800円)もあります。下記の電話もしくはメールにて直接お問い合わせください。

<問い合わせ先>

 TEL:090-6141-7256 (難波)

 E-mail:gekidan-jaken@ac.auone-net.jp

       jove.peace@ezweb.ne.jp(携帯)

<スタッフ>

 照明:山中康弘(有限会社パレード)

 音響:澤野敦(StarWoods Recording Studio)

 舞台監督:藤田清二

 舞台美術:忍

 音楽:はいから亭/the Foxhole

 製作:鳴嶋由紀・秋山知子

 企画・制作:オフィスじゃけん

<協力>

 藤浪小道具(株)

 officeトップクラス

 ボイスサークル“あるでんて”

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