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2009年9月21日月曜日

On History by Howard Zinn

非常に興味深いハワード・ジンによる歴史の対話です。

42分と少々長いですが、興味のある方は聞いて下さい。

「民衆のアメリカ史」はアメリカの黒い歴史を僕らに教えてくれる傑作でした。この本はアメリカの学校では教科書、もしくは参考書として採用されることはないそうですが、非常なベストセラーになりました。反米と呼ばれる著作が、実は母国に対する深い愛情から語られていることに、アメリカ人達の一部は気がついています。

社会民主主義者というのが彼ハワード・ジンの立ち位置かもしれません。
ですが、彼のもう一つの重要な著作「You can’t be neutral on the moving train」のタイトルが示すように、世界が、あるいは社会が動くとき、立ち位置はどちらかに偏るのであって、僕らは完全にニュートラルなどという立場には立てないのかもしれません。
社会が左に傾けば、真ん中は自動的に右になり、社会が右に傾けば、真ん中は自動的に左になる。
従って、もはや政治信条としての右と左というのは、無意味です。
問題はそこにはない。

アメリカはダメで中国やロシアがいい、などという単純な状況じゃありませんし、勿論その逆でもありません。国家というより、国際金融資本という一握りの暴走がこの世界と時代を作り上げているような気がします。それは最早国境を越えているのです。人はそれを「グロバリゼーション」、「グローバリズム」と呼んでいるわけです。

Conversations with History: Howard Zinn

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