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2009年9月21日月曜日

On History by Noam Chomsky

ノーム・チョムスキーの対談です。

これも貴重なもので、59分と多少長いですが、ご興味のある方はどうぞ!

以前にもチョムスキーについてはいろいろ書きましたが、言語学者としてより、政治的発言者としてのチョムスキーに大いに惹かれている次第でございます。

なにしろ、彼の発言の素晴らしさは二点あると思っています。
まず一点は、情報の詳細さと、その正確さです。彼の話では友人やスタッフが細かくチェックしてくれているのではじめて為せる業のようですが、なにしろ膨大な資料の数に驚きます。そして、これまで書かれた内容で否定されたことはありません。否定しようがないほど確実な情報収集なんだ。それは驚くべきことです。

更に二点目は、決して「陰謀論」の論調に捲き込まれないように気を遣っている点です。
実に上手に、陰謀論から一線を画して、言論を発信しているんです。言葉の端々から、実際は陰謀論という文脈で扱われるであろう様々な事実を彼は知っているとうかがわせるのですが、けっしてその罠にはまらないように行動しているようです。たとえば、彼は、真相を突き止めることが今後もできそうにない9/11の問題には、けっして深入りせずにいます。勿論、彼の言葉の随所に、本質を掴んでいる形跡が見受けられるのですが、その件で騒ぐことはありません。
正しい態度だと思います。
なぜなら、そこまで慎重に問題を扱っても、それでも彼のことを怪しい陰謀論者という見方をする人間が後を絶たないのです。

彼にとって言語学はとても興味深いものだったようですが、政治学はそれ以上にエキサイティングだと言っています。

彼は反米じゃありませんよ。彼は愛国者そのものです。
アメリカを知ることは、日本の現在を知ることです。テレビや新聞のプロパガンダに振り回されないために、僕らは彼の話に耳を傾けるべきではないだろうか。

政治的実践主義、アナーキズム、そしてアメリカの今日の世界での本質的な役割について語っています。

Conversations with History: Noam Chomsky

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