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2009年10月7日水曜日

数年前のドラマ

『野ブタ。をプロデュース』日テレ2005

台風が近づいているようで、外は雨。
まだそれほど激しい雨ではないし、風も大したことないですが、時期に本降りと風がやってくるるんだろうなぁ。

もうすぐ仕事で家を出るのですが、まずは今朝のブログの更新を!

昔観たテレビドラマのお話しをひとつ。
最初まったく興味がなくて、無視していたドラマが、ある日とてもいいことに気がついて観た。
それが「野ブタ。をプロデュース」でした。
ひょんなことからクラスのいじめられっ子「小谷信子(野ぶた)」を人気者にしようと奮闘する高校二年生の二人組の物語。

僕がはじめてこのドラマをテレビ観たのは、なんと最終回☆
たまたま我が家のお嬢が観ていて「いいよぉ、このドラマ」と言っていたのですが、最終回だけ居間でお茶を飲みながら観たわけです。
素晴らしかった!
高校生の若者を描きながら、なんとも複雑で微妙な心理を、コメディーのふりをして描いている。しかも、人生の一時期誰もが体験するであろうあの息苦しさと甘づっぱさ。青春なんて人はいうけれど、実はもっと深刻でもっと幼くもっと悲しい。そんな風景がそこにありました。

後に、DVDで全回通して観ました。これは傑作だ!
静寂と喧噪、悲しみと喜び、光と影、そんな対比が散りばめられた人間達の心模様が丁寧に描かれていました。
原作の白岩玄さんの小説も読みました。原作は救いのない苦しみの世界が描かれてあり、対照的にドラマは最後に小さな救いである「野ぶたの微笑み」を用意してありました。
好みの問題かもしれないけれど、僕はドラマの展開が気に入っています。でも勿論原作があってこそのドラマです。原作の持つあのどうしょうもない世界があるからこそ、ドラマに深みがあったのだと思います。近年放送されたドラマの中では、その完成度からも、傑作だと思います。
脚本家の木皿泉さんの力も相当あったと思います。
その後「セクシーボイス&ロボ」も観ましたが、共通した静かな言葉の重みのようなものを持っている方だと思いました。

いつかこのドラマについてはまた語ってみましょう。

ドラマの中で野ぶたこと小谷信子が制作したビデオ
「私の好きなもの」人々の言葉が、まるで詩のようです。このドラマの本質が垣間見えます。

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