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2009年3月16日月曜日

失われつつあるもの


たとえば、『ミツバチのささやき』という映画がある。
村にやってきた映画「フランケンシュタイン」。彼に会いたいと望む少女の物語。
静寂とそれを見つめる眼差しが、丁寧で、しかも繊細。
映画が、或いはドラマが、詩になる瞬間を垣間見ることができる。
そんな映画。

1973年にビクトル・エリセ監督によって制作され、日本では1985年にフランス映画社から公開されました。
この美しい映画も、今ではDVDさえも廃盤になり、なかなか見る機会もなくなってしまったようです。

不思議だな。

かつてのATGの作品だって、今やまず観る機会はないだろう。だから、そんな機会があったなら、ぜひ逃さないで欲しい。
大切なものほど、失われやすく、壊れやすく、二度と戻ることがないのだから。
いいものや素敵なものが失われていくことに敏感になりたいものですね。

映画の中でも特に僕の好きな線路のシーンがあるので、観て欲しい。
映像と音響の美がここにある。



映画『ミツバチのささやき』のワン・シーンから。

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