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2006年7月23日日曜日

立ち乗り自転車

小学生の娘の自転車が、いたずらされて壊された。
近くの公民館で友達と遊んでいる間にやられたらしい。
チェーンがはずされ、ベルはバネを引きちぎられ、後輪の泥よけは蹴飛ばされたらしく歪んでいた。

なんとも哀れな自転車を引きずるようにして娘が帰ってきた。
彼女は自転車を撫でながら泣いた。

幼い頃、僕らは息をしないものにも命を感じていたような気がする。
命はそこら中にあった。
そして、少しずつ、他の命を利用しながら自分が生きていることを学び始めた。

自転車は生きている相棒だった。
僕はスピードをだすためによく立ちのりをした。
前のめりになりながら、立ちのりで自転車をこぐと、自転車が僕と一緒に呼吸しているのがわかった。僕はこいつとどこまでも行ける!って感じていた。
そうだ!僕は立ちのりしていたんだ!

今僕はバイクに乗る。でも、バイクではさすがに立ちのりはしない。
立ちのりは少年時代の遠い想い出。

本日、無事に治った自転車で、娘と立ちのり競争することにした。
もちろん、僕はママチャリですが。

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