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2010年10月21日木曜日

ありがとう☆


文化学院で教鞭をとっていた頃、本当にお世話になった先生がお亡くなりになりました。

女優・演出家、長岡輝子さん。

102歳という年齢は大往生という表現が一番合うかもしれません。僕が生まれた頃すでに五十代で、僕の父が生まれた年に劇団を旗揚げしたと聞いて気が遠くなるような長い長い演劇生活だったのだな、と改めて思いました。そんな先生に僕自身の作品も二度にわたってご覧頂き、心から嬉しい思い出のひとつになっています。

同じ岩手出身ということもあり、岩手訛りには一際こだわっていらっしゃいましたが、そのこだわりは僕も同じです。
宮沢賢治の例を引くまでもなく、育った故郷の訛りは決して捨て去りたくない宝物だと思っています。そのことに気づかせていただいたのも他でもない長岡先生でした。
更に演劇に対する決意を新たにしたのも、まさに長岡先生の強いお言葉故があってこそでした。
その意味では僕の大事な恩師と言わせて頂きたいと思います。本当にありがとうございました。

ご冥福心よりお祈り申し上げます。

上野火山

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