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2009年9月13日日曜日

薔薇になる

久しぶりに「ローズ」を聴いた。
映画はジャニス・ジョプリンをモデルに、激しくロックに生きて死んでいったロックシンガーを描いていました。
あらためて、この曲の歌詞を見てみると、主人公が舞台で倒れるところでアカペラで流れる曲にもかかわらず、希望を歌っていることがわかります。

今日は、手慰みでローズを訳してみました。
地面に「埋もれた一粒の種」も、やがて冬が終われば「薔薇になる」と歌っています。

人生のこの日々は、傲り高ぶる必要もないし、自己を卑下する必要もない。
僕らそれぞれの薔薇の種が、冬の雪のずっと下の方にあって、でもいつかその花を咲かせる日を信じたい。

冷笑、嘲笑、嗤笑。そのどれもが薔薇の種に相応しくない。
「ただの種だ」って言ってしまう利口さは、悲しいほど愚かだと思う。そして、ほっときゃそんな愚かしさの中で僕らは生き続けることになるだろう。

そんな利口さよりも、「愛は花だ」と言える馬鹿でいたい。
希望はそんなところにあるのかもしれない。



The Rose
(訳:上野火山)
Some say love it is a river
that drowns the tender reed
Some say love it is a razor
that leaves your soul to bleed

愛、それは川だという人がいる
柔らかな葦の叢を押し流していく川
愛、それは剃刀のようだという人もいる
あなたの魂を切り裂いて血を流す


Some say love it is a hunger
an endless aching need
I say love it is a flower
and you it's only seed

愛、それは飢えだという人がいる
果てしなく痛む飢え
私は、愛は花だと思う
あなたは、愛はただの種だっていうけど

It's the heart afraid of breaking
that never learns to dance
It's the dream afraid of waking
that never takes the chance
It's the one who won't be taken
who cannot seem to give
and the soul afraid of dying
that never learns to live

失うことを恐れる人は
喜びを知ることはない
夢から覚めることを恐れる人は
決して幸せをつかむことはない
人に受け入れられようとしない人は
人に手を差し伸べることもできない
そして、死ぬことを恐れる人は
生きるということがなんなのか、決して知ることはない


When the night has been too lonely
and the road has been too long
and you think that love is only
for the lucky and the strong
Just remember in the winter
far beneath the bitter snows
lies the seed
that with the sun's love
in the spring
becomes the rose

夜があまりに寂しくて
道があまりにも険しくて
そして、愛は幸運で強い者にしか来ないと
あなたが思うとき
思い出してほしい、真冬の
冷たい雪の下の方に
種があることを
それは、春になれば
暖かい太陽の愛で
薔薇になる・・・。



手嶌葵さんの『The Rose』

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