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2009年8月16日日曜日

魔法のコトバ

うちのお嬢たちが還ってきます。

彼女たちのお気に入りはスピッツ。
九十年代から常に変わらない青春を歌い続けている彼らの音楽は、今や平成もだいぶ経ってから生まれた世代にもインパクトを与えています。

映画「ハチクロ」のテーマになったこの曲は、映画を越えて我が家の愛唱歌になりました。
英語でMagic Wordといえば“Please“のこと。
では、この歌の中の魔法のコトバってなんだろう?

とにもかくにも、僕たちには本当は二人だけの魔法のコトバがあって、その言葉さえ聞ければ生きていけそうな気がする、ってこと、そんなことが実際あるってことなのさ。

かつて恋人だった二人が、家庭を持ち、やがて子供たちがやって来る。
それでも、魔法のコトバは生きていて、今も時々僕らは魔法にかかる。
そうさ、あまりにも利口になりすぎて魔法のコトバを忘れたり、わからなくなったら、もう一度原点に戻ろうとすればいい。いつでも、最初に戻ろうとすればいい。絶対に戻ることはできないのだけれど、戻ろうとするとき、人は記憶喪失から解放されるんだよ。
さぁ、魔法のコトバを今日も使おう☆


『魔法のコトバ』作詞・作曲:草野正宗 by スピッツ

あふれそうな気持ち 無理やりかくして
今日もまた 遠くばっかり見ていた
君と語り合った 下らないアレコレ
抱きしめてどうにか生きてるけど

魔法のコトバ 二人だけにはわかる
夢見るとか そんな暇もないこの頃
思い出して おかしくてうれしくて
また会えるよ 約束しなくても

倒れるように寝て 泣きながら目覚めて
人混みの 中でボソボソ歌う
君は何してる? 笑顔が見たいぞ
振りかぶって わがまま空に投げた

魔法のコトバ 口にすれば短く
だけど効果は 凄いものがあるってことで
誰も知らない バレても色あせない
その後のストーリー 分け合える日まで

花は美しく トゲも美しく
根っこも美しいはずさ

魔法のコトバ 二人だけにはわかる
夢見るとか そんな暇もないこの頃
思い出して おかしくてうれしくて
また会えるよ 約束しなくても
会えるよ 会えるよ

4 件のコメント:

  1. さとじゅん5:57 午後

    暑いですね。もう東京へ帰られたのでしょうか?

    何かで読んだ話ですけれども、日本語でいうところのmagic wordは「どうも」かもしれません。

    ある日本語教師が日本にやってきた外国人の方にいちばん最初に覚えておくと便利な言葉として「どうも」を挙げていたそうです。

    その方は

    「どうも」

    と言って頭を下げれば日本では大抵のことが通る、と。

    確かにオフィシャルの場でもプライベートでもその一言で色んな場がしのげそうな気がします。

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  2. ほんと暑いね!
    でも、今ひとつジリジリの夏って感じがしませんね。

    うん、東京戻ってきたよ。

    「どうも」か。確かに、僕も多用する言葉です。状況次第で如何様にも受け取ることができる便利な表現だもんな。

    たぶん、この曲中で「魔法のコトバ」とは、恋人同士二人だけの秘密のコトバ?そんな感じがします。
    親密さってのは、秘密の共有から生まれるんじゃないかと思うんだ。
    だから、この場合の魔法のコトバは、やがて夫婦間の、そして家族の中で、共有されている秘密の表現になっていく。
    勿論、同性の友人の間でも在り得ることだけどね。

    プライベートな秘密の共有ほど人間を互いに身近に感じさせるものはないと思うんだけど。どすか?

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  3. さとじゅん9:13 午後

    >プライベートな秘密の共有ほど人間を互いに身近に感じさせるものはないと思うんだけど。どすか?

    そうですね、それは当たっていると思います。
    その秘密を打ち明けられる相手というのは相手をそれだけ信頼しているという証左でもありますしね。
    たとえば恋愛関係・友人関係で秘密をしっかりと受け止めてくれる相手ならば信頼感、親近感は高まるように思います。

    秘密の共有は職業間でもありますよね。

    ふとこれを読んで思いついたんですが、「告解」って秘密を教会と個人が共有するからこそ結びつきを強めるという装置として機能している気がします。

    もちろん心理屋にも同様のことがあります。フロイト先生はこういうことを転移や逆転移と呼んでいましたね。秘密を共有するからこそ、感情の高まりが両者の間に沸き起こってきます。

    もちろん心理屋はそれをコントロールして治療に活かすことが求められるのですが。

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  4. なるほど。
    君の仕事の大変さの一端を垣間見たような気がします。
    「転移」と「逆転移」。
    演劇にも起こりうることなんだな。それをコントロールしつつ、しきれないところに「演劇」はあるんですが。

    それから、人間関係の「質」っていうのも、恐らく共有し合う秘密自体の「質」によるんだろうと思う。
    その秘密が犯罪めいたものであれば、おのずとそれに基ずく人間関係も犯罪がらみでしょう。
    だからこそ、共有しあう秘密の「質」には気を配りたいものです。
    とはいえ、なにが犯罪的でなにが犯罪的でないかの境界線は非常に曖昧ではありますが。

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