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2009年7月28日火曜日

二つの演説


2007年8月24日(金)18:22
ブッシュ米大統領は22日、中西部ミズーリ州カンザスシティーで退役軍人の会合に出席し、イラク政策と対テロ戦争の正当性を主張する演説をした。戦前日本を国際テロ組織アルカイダに、真珠湾攻撃を2001年9月11日の米同時多発テロになぞらえた大統領演説の中で、日本に関連する部分の抜粋は以下の通り。(gooニュース編集部)

・とある快晴の朝、奇襲攻撃で何千というアメリカ人が殺害された。それを機にアメリカは戦争に巻き込まれ、世界中の隅々にまで出向くことになった。私たちを攻撃した相手は、自由を憎み、アメリカや西欧諸国が自分たちの民族を足蹴にしたと恨んでいた。彼らは、自分たちの地域全体を支配しようと戦っていた。度重なる暴力にアメリカ人がやがて疲弊して戦うのを止めるまで、殺りくに次ぐ殺りくを重ねようと、自爆攻撃を展開した。

これは聞き覚えのある話だと思うなら、まさにその通りだ。ただし私がいま語った敵とは、アルカイダではなく、攻撃は9/11ではない。この敵が作ろうともくろんだ帝国はオサマ・ビンラディンの思い描いた過激なイスラム国家ではない。私が話したのは、1940年代の大日本帝国の軍部であり、その日本による真珠湾攻撃であり、日本が東アジアに押し付けようとした日本帝国のことだ。・・・・・ー(gooニュース編集部より引用抜粋)

そして、これより遥か昔、1941年12月8日、フランクリン・ルーズベルトは真珠湾に関して演説を行った。
・・・・・・(一部抜粋)
The attack yesterday on the Hawaiian islands has caused severe damage to American naval and military forces. I regret to tell you that very many American lives have been lost. In addition, American ships have been reported torpedoed on the high seas between San Francisco and Honolulu.

Yesterday, the Japanese government also launched an attack against Malaya.

Last night, Japanese forces attacked Hong Kong.

Last night, Japanese forces attacked Guam.

Last night, Japanese forces attacked the Philippine Islands.

Last night, the Japanese attacked Wake Island.

And this morning, the Japanese attacked Midway Island.

Japan has, therefore, undertaken a surprise offensive extending throughout the Pacific area. The facts of yesterday and today speak for themselves. The people of the United States have already formed their opinions and well understand the implications to the very life and safety of our nation.・・・・

1941年の5月の段階でアメリカ国民の79%が参戦に反対でした。産業の面でも経済の面からもルーズベルトはなんとしても参戦しなければならなかった。ルーズベルトの畳みかけるように日本の悪事を国民と世界に知らしめようとするこの演説は、対日石油・鉄鋼禁輸などありとあらゆる日本の存続に対する締め付けを強化し日本を追い込むことで先制攻撃させようとする目論見の成功を背景にした、米国製正義のプロパガンダに他なりません。真珠湾以降、アメリカ国民はなんの迷いもなく戦争へ向かっていきます。

今、僕が準備している戯曲の一つは、真珠湾攻撃前夜と二十年後を描いた物語です。
様々な資料を読み込めば読み込むほど、アメリカは限りなく同じやり方で世界を破壊しつつあることがわかる。まったく同じなんだ!!
常に国内もしくは世界の世論を動かすために、なんらかの先制攻撃を相手から引き出して、それを契機に、もしくはアリバイにし、本格的な攻撃を開始し戦争へ至るということを繰り返しているのです。
現在では専守防衛という名の下に、先制攻撃を受けることなしに、アメリカの先制攻撃は許されるようになりました。好きにどこだって攻撃できるというわけです。
世界で最も危険な国はアメリカに決まってるじゃないか!!
アメリカはこれまで民主国家だったことは一度もありません。そして、日本も。

僕らは捏造された歴史観のなかで、捏造された現在を生きている。
得をするはずのない戦争で得をするのは誰なのか?冷静にそれを考えてみれば、ここ数百年の中で、決して損することのなかった一群の人々に思い当たる。

真珠湾攻撃は成功したのではありません。奇襲攻撃でもなかった。
奇襲攻撃という形にさせられ、成功させられたのです。ルーズベルトは日本の攻撃を誘発させ、更に攻撃日時まで知った上でハワイの海軍提督達にすら知らせなかった。
アメリカ国民が喜んで参戦を望み、今後脅威となるであろう日本の文化伝統を破壊し尽くし、すべては日本を「民主化」するために。
先日ご紹介した江藤淳さんの『閉された言語空間』は、まさにこの辺りの事情を、「検閲」という観点から、戦前から戦後にかけてのアメリカの動きをアメリカ公文書という一次資料に基づいて研究した重要な作品なのです。
大量殺戮兵器などなかった上にアルカイダの手先だと名指しされたイラクのように、あるいはタリバンの巣窟で政情不安暴力行為が日常的で民主化する必要のあるアフガニスタンのように、狂った悪魔の国家を「民主化させる」というのはなんと素晴らしい表現だろう。
正義はアメリカにしかなさそうです。アメリカと組む国は自動的に正義の国となる。国連などはなから関係ありません。その意味で、中国もロシアでさえ、本質的にはアメリカとぶつかったことはありません。
アメリカとその仲間だけが歴史上唯一「正義」なのですから。
そして、これは当然大きな間違いです。
これまで、どの国家も使ったことのなかった核爆弾を最初に使ったのはアメリカだったし、地上で、しかも観光地としても名高い「楼蘭」で49回も核爆弾を破裂させたのは中国です。

そろそろ、物事を「正確」に見て判断しなくてはならない時代が来たようです。
ウヨクもサヨクもありません。それは同じ物事の違った側面に過ぎないのです。
目を覚まそう☆


フランクリン・ルーズベルトの真珠湾演説:


未だに航空ショーで日本軍による真珠湾攻撃を再現し憎しみを掻きたてているアメリカの風景です。
アメリカ、ヒューストンの航空ショー。
日本では大空襲の再現も、原爆の再現もしませんが、正義の国アメリカは違うんだな。:


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