Theatre Japan Production,Inc.の高瀬一樹さん翻訳・演出の「エクスタシー」というお芝居。
原作はマイク・リーという英国の劇作家の作品で、どうしょうもなく人生に疲れ、日々を真っ正面から受け入れられず、それでいてセックスでごまかす、あるいは虚しいセックスを繰り返す。幸福なんてどこにあるんだ?満足ってのは何なんだ?これでいいのか?何からやり直せばいいばいいんだ???
とにかくネガティブで充満したお話しなのに、なぜか笑ってしまう。
登場人物達の格好悪さやみっともなさのリアルに笑ってしまう。
エクスタシーとは絶望の果てに訪れる精神の静寂のことかな。
そして、重要なのは昨今下北沢辺りではやりの「品のないリアル芝居」とは一線を画した大人のリアル芝居でありました。
舞台でスッポンッポンになったり、人を殴ればリアルだと思っている人たち、よく聞けよ。
ただ裸になることや、暴力を振るうことがリアルなのではありません。
今の裸好きの超リアル芝居の人々は、ならば、殺人まで描く度胸があるんだろうか?
舞台で殴るなら、本気で芝居のキャラクターを離れて反撃する奴がいたらどうする気だ?
そんな度胸あんのか?
ないだろう?
そんなリアル芝居はちっとも新しくないのである。
無知は恐ろしいのだ。知らないが故になんでも「新しい」と思ってしまう。
そして更に始末が悪いのは、それを煽る「大人」がいるという事実。
僕は情けないと思うよ。
だからこそ、本日の「エクスタシー」は素晴らしかったな☆
気合いの入った態度で、大人たちが、大人の現実を見つめようとしていました。
この舞台の裸には、単なる覗き趣味を越えた「意味」があった。
明日も二回公演があります。
もしよかったら、どうぞ!お勧めです!!!
出演している俳優の中村元則さん、ありがとうございました!!!
「エクスタシー」上演情報
そして、洒落ではありませんが、大好きな風味堂のエクスタシーも聴いてね!
これも、いいよぉ~☆
そして、もういっちょう☆
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