Ernesto "Che" Guevara (June 14,1928 – October 9, 1967),
commonly known as Che Guevara, El Che, or simply Che, was an Argentine Marxist revolutionary, politician, author, physician, military theorist, and guerrilla leader. Since death, his stylized image has become a ubiquitous global symbol of Counterculture.
新聞の一面に彼の亡骸を見たとき、僕は小学生だった。でも、はっきり憶えているんだ。ゲバラの亡骸がどこかキリストのようだったことを。
僕の育った家の便所には、イエスの画が掛かっていて、そのイエスの表情にそっくりだった。
僕にとってゲバラは「便所のイエス様」だ。
以来、彼の肖像は至る所で見かけるようになった。T-シャツの柄だったり、ポスターだったり、とにかくゲバラはいつの間にかポップカルチャーのイコンになっていた。
でも、彼のような生き方を再評価する時代が来ているように思う。
ちょっと前までは、パンクロッカーがシンボルにしていたぐらいだったのが、彼の生き方そのものが意味を帯びつつあるようだ。僕はとても嬉しい。というのも、団塊の世代のロマンティシズムに火を付けたゲバラではあったが、本当に革命が必要なのは「今」だからだ。「今」この時代こそ、真に革命の精神を開花させなくてはならない時代だと思う。
この三十年ぐらい続いている、拝金主義的な価値観にうつつを抜かす姿勢が、そろそろ終わりを告げようとしているのではないかと思うのだ。株や金融で、人は救われないんだよ。そんなものは、人生のオマケに過ぎない。本当に欲しいものを、僕らは求めてもいい時代に来たんじゃないか?
政治も、経済も、確かに絶望的ではあるけれど、「魂」はまだ腐っちゃいないだろう。
もっとも個人的なことは、もっとも普遍的なこと。
もっともローカルなことは、もっともユニバーサルなこと。
ここにあることはあそこにあり、ここにないことはあそこにもない。
先日ご紹介した「川村カオリさん」のブログからまた引きさせて頂きます。
タゴールの詩です。
「危険から守り給えと祈るのではなく、
危険と勇敢に立ち向かえますように。
痛みが鎮まることを乞うのではなく、
痛みに打ち克つ心を乞えますように。
人生という戦場で味方をさがすのではなく、
自分自身の力を見いだせますように。
不安と怖れの下で救済を切望するのではなく、
自由を勝ち取るために耐える心を願えますように。
成功のなかにのみあなたの恵みを感じるような
卑怯者ではなく、失意のときにこそ、
あなたの御手に握られていることに気づけますように。 」
(ラビンドラナート・タゴール『果物採集』より 石川拓治訳)
この祈りの言葉は、確かにタゴールの生み出したものですが、ゲバラの中にも見出すことができるし、たえず僕自身にも投げかけられる言葉でもあります。
あれから42年・・・世界は、もう一度動き出すことができるのだろうか。
僕は、信じている。
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