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2005年10月25日火曜日
みんなにあいにきた
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「あのね、パパ」 と五歳になる娘が言った。 「パパはそんなにしごとが好きなの?」 娘は僕の膝の上にいる。書斎。 僕は夢中になって、パソコンに向かいキーボードをひっきりなしに叩いている。 ふと見ると、膝の上の娘が肩越しにこちらを見上げている。 僕はキーボードを打...
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2005年10月7日金曜日
屋上で風が吹いている
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国立で週に一度英語を教えている。 昼間の授業が終わり、僕はコンピューターを抱えて外に出る。 夕方五時。 近くのTully’sの屋上で原稿を書く。他の客もいないので、好きな音楽を聴きながら、のんびり時を過ごす。’80年代のSteely Dan。Ajaの空気感が好きだな。 柔らかな風...
2005年9月29日木曜日
シェリーの空
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若い頃、シェリーの詩を読みふけった時期がある。 シェリーは「空の詩人」だと思う。 その詩のほとんどが、どう考えても、空の上から見た世界としか思えないのだ。 ライト兄弟が飛行機を発明して以来、空は人間にとって身近なものに確かになった。 しかし、人は空を飛ぶ機...
2005年9月28日水曜日
谷をわたる時
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言葉を失う人は幸いである。言葉の悦びを深く知る機会を与えられたのだから。 腕を失う人は幸いである。ものに触れることが愛しいことだと気がつけるから。 足を失う人は幸いである。歩くことがこの世を知ることだと気がつくことができるのだから。 耳を失う人は幸いであ...
そのひぐらし
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人は様々な使命に燃えるものだ。使命感がなくては人生は無益な感じがするだろう。人は多かれ少なかれ使命感の虜になっている。良かれ悪しかれ。 One filled with joy preaches without preaching. ...
2005年9月27日火曜日
あの川の畔で
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二人の娘たちと木曽川の畔を歩いていた。 大きな山椒魚がいると聞いて、ぜひ見つけよう!とうろうろしていたのだ。急な坂を下りて、草の茂った川縁を行く。下の娘が抱っこして、と言うものだから、抱きかかえ不安定な道ともいえない道を、一歩一歩進む。 太陽がじりじり...
2005年9月25日日曜日
光
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この季節になると思い出すことがある。僕がまだ小学五年生の時だ。僕は鼓笛隊でスネア・ドラムを叩いていた。夏が終わり、秋の風が少し肌寒く感じられる頃だ。 ある日、学校の近くの養護施設で文化祭があるので、ドラムを教えて欲しいと頼まれた。頼んできたのは「光」と...
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