2010年12月31日金曜日

もうすぐ☆

今年も残すところあと数時間。
大晦日が元旦になろうが昨日や今日と変わるはずがない。でも、区切りというのはいいものです。
昨年以来、コンパクトでシンプルな暮らし、というのが我が家のテーマでありました。

質素でしっかりとした日々の営みこそ何よりも大事。
その中から創作すべき問題意識や美意識や倫理観が生まれ、狂ったように一生懸命になれる。
夢中になるために、日常の秩序をしっかり保つ必要があるのです。

僕がロックすると言うとき、それはラップするでも、ポップするでもいいのですが、要は夢中になって生きることを言ってるわけです。
そのための下地が、コンパクトでシンプルな暮らし方ということなんです。
あの清志郎が「ストーンズのまねですか?」という嫌みな質問を受けたとき、「そうだよ。知らなかったの?」と答えたロック魂は、彼が人生の最後に愛したのが「自転車」だったという所に集約されているような気がします。
1978年、僕は渋谷の道玄坂でジョン・レノンとすれちがった。そのとき彼もまた自転車に乗っていたのは象徴的です。
つまりこの二人のロック者は、人生の最後に偶然のようにコンパクトでシンプルな日常を生きていたのです。
特に羽目を外した外道の人生ではなかった。ごく普通の日常を生きようとしていた。
それって、やっぱり基本なんじゃないだろうか。

また一年が終わり、あらたな一年が始まろうとしています。
やっぱり大事だよ。気持ちをあらたにすることは。毎日新た。でも更に一層新た。これが大事。

来年はまた素晴らしい一年になるでしょう!
みなさんにとっても素晴らしい一年でありますように!

舞台で会いましょうね☆

2010年12月24日金曜日

ルドルフは今夜も走ってるぜ☆

Merry Christmas ☆

今夜はクリスマスイブ!
とはいえ、例年通りひっそり楽しく家族で過ごします。
仕込んでいたピザ生地もいい感じ☆
焼き上がったらやっぱり例年通りご近所にピザを配りましょう!




でもね、意外にヘビメタ系クリスマスソングが我が家で大受けです。
Motörheadのレミーに素敵な曲を歌ってもらいます。

これが男のクリスマスソングさ!!
みなさんも素晴らしい明日をお迎え下さいね☆


RUN RUN RUDOLPH LEMMY KILMISTER studio 

2010年12月22日水曜日

山頭火のうしろ姿

種田山頭火
(1882年-1940年 松山市「一草庵」にて没)
書家のあいだみつおさんが「うしろ姿は自分じゃ見えぬ 見えぬ姿に人間がでる 」と言ったそうですが、うしろ姿は確かに大事だと思います。
そこで思い出すのが種田山頭火です。
山頭火は「うしろ姿」の人だと思う。

『山頭火句集』は僕の愛読する書のひとつだが、何度詠んでも飽きないし、いつ開いても新鮮な発見がある。

だらしない人だったのだと思う。
でも、そのだらしなさを人一倍知り抜いていたのも本人だったに違いない。

「いただいて足りて一人の箸をおく」

やっとありついた飯を大切に頂いて感謝する。それが、この人の生きる姿勢だったのだと思う。
飯はうまかったですか?
僕はそう彼に訊きたくなる。
味噌汁はうまかったですか?
きっと彼の涙の味がしただろう。

「こんなにうまい水があふれてゐる」

そして旅の途上で出会う水。
何も持たぬことの幸福がここにある。水に感激できる幸せがここにある。
冷笑することのない幸福がここにあるのだと思う。

「今日の道のたんぽぽ咲いた」

家族を捨てた男には、帰る場所はなかった。
路傍の小さな花さえも、彼の家族だったのだ。旅の道のすぐ脇に生と死があった。

「うしろすがたのしぐれてゆくか」

しぐれには雨に濡れること、そして涙することの意がある。人は全ての感情を他人に見せるはずがない。
本物の感情は最も個人的で、ひっそりと陰に隠れ、目には見えないのである。
だから、うしろ姿なのだなぁと僕は思う。
人のうしろ姿を見なければ、その人の本質は掴めない。
欧米流のeye contactという真っ正面からの対峙の仕方は、時に偽りを産み出す方法かもしれない。
僕ら日本人はうしろ姿を見る。

うしろ姿は、嘘をつけないから。


2010年12月20日月曜日

ギネス記録保持者のめずらしい話

一般的に雷は同じ地点には二度と落ちない、と言われているそうです。
しかしながら、アメリカのロイ・サリバンさんという人には生涯で7回雷が落ちたんだってさ。
バージニア州のシェナンドウ国立公園のパーク・レインジャーをしている時(1942年)を皮切りにそれは起こったそうです。

下の動画では彼の体験が時系列で紹介されています。
大変な経験ではありますが、なぜか笑ってしまうんですが・・・不謹慎ですか?
ではでは、その様子をご覧下さい。

世界でただ一人、雷に7回打たれた男。

They say lightning never strikes twice, but it stuck Roy Sullivan a whopping seven times.

Roy was a U.S. park ranger in Shenandoah National Park in Virginia and holds the Guinness World Record for the times lightning has struck one human being. Here’s a timeline of Roy’s strikes.

2010年12月19日日曜日

くつやのマルチン

からし種シアター『くつやのマルチン』
昨日、仕事の合間を縫うようにして国立で一本の舞台を見ました。

からし種シアターの『くつやのマルチン』です。
トルストイの高名な物語です。年老いた靴屋のマルチンはもうだいぶ前に愛する妻と二人の子供達を亡くした男でした。
ある晩、彼の前にイエスが現れるという声が聞こえたので、楽しみにしていた彼は翌日、窓から見る人々に声をかけていきます。
人はそれぞれ何か抱えて生きていますが、マルチンは優しく一人一人に接していきます。
なのに、イエスは現れなかった。
イエスはどこにいたのだろうか?
出会った一人一人がイエスそのものだった、というお話。

僕はこのわずか一時間の小さな小さな劇の所々で涙を抑えることができませんでした。
それは、まずマルチンという存在が、実在したドイツの靴屋にして予言者であった「ヤコブ・べーメ」を彷彿とさせるところ。
教育がなく、ひたすら靴職人として地道に生きていたヤコブ・ベーメがある日突然神の啓示を受けたという実話は、この主人公マルチンに確実に投影され、美しくも力強く生まれ変わっていたと思います。
そして、マルチンが死んだ息子を思い出すとき、幼かった息子がクリスマス・プレゼントを見て目を真ん丸にして喜んだというその出来事をごく自然に語るマルチンの姿に、僕は山田洋次さんの「息子」という映画のエンディングを思い出していました。東京から戻った三國連太郎さん演ずる年老いた父親が誰もいない暗い家の玄関を開けたとき、何十年も前の家族の姿を見たあの場面です。
息子達は大きな声で笑い、亡き妻は笑顔で熱々のご飯をよそっている、そんな風景をたった一人になった老人は幻想のように見るのです。最も心を熱くする素晴らしい場面でしたが、靴屋のマルチンを演じる中村元則さんの語る一言はそれに勝るとも劣らぬ胸に迫る追憶の場面でした。

人はパンのみに生きるのではないと誰もが言いますが、現在は稼ぐ人間が正しいのであって、稼がないもしくは稼げない人間は「駄目」なのだと厚顔無恥にも言い切ってしまう世の中です。何とも残念な世の中になったものです。稼ぎのいい商人ばかりでは世界は豊かであるはずがない。商人以外は全て消費者しかいなくなってしまうではないですか。

トルストイの残したこの物語は単に一人の敬虔なキリスト者を描いたのではなく、いつの世にもつい軽んじられ失われゆく「分け合う」というとても小さな、しかしながら決定的に生きることと結びついた人間の「存在の条件」の重要性を伝えているのだと思います。

政治でも経済でも、日常のあらゆる場面で「分け合う」ということが現代ほど失われてしまった時代はなかったのではないですか。
いつから僕らはこんなに意地が汚くなったのだろう。

僕がこの小さな芝居から感じたのは、人間の本当の「品格」についてでした。
国家でも政治でも経済でもない、人間の品格が壊れてきているのではないですか。
ひとりの靴屋のマルチンになりたいものです。マルチンという人物の持つ素朴さこそが人間の真の品格そのもののような気がします。
このひねくれた時代にこんな作品が上演されることの意味を僕は感じます。

からし種シアターのみなさん、お疲れ様でした☆
音楽も観客とのコミュニケーションもすべてがとてもいい舞台でしたよ!

賛美歌320番 <加賀屋玲 主よみもとに近づかん>

2010年12月15日水曜日

ビニールパックされた本

今日、本を買いに近所の本屋さんに行った。
目的の本を探しに奥へ行こうとしたとき、平台の上に山積みになった本日発売の新刊本を見て驚いた。
ビニールパックされていたからだ。その新刊本のみビニールパック。
ライトノベルなどでは結構あるらしいが、はじめて見たぜ、一般書のビニールコーティング。

とうとうここまで来たのか。立ち読み禁止なの?漫画がビニールパックされているのは知ってたが、新刊書もそうなんだね。
試しに読むにも、まずは絶対買わないといけないんだね。
これじゃ選べないでしょう。

まぁ、とにかくそういう本を私は見た。

なんかいやな感じですね。ニューヨークだってロンドンだって香港だって、どこでだって本は眺めて選ぶものです。
知らない本だって眺めて見て購入する気になるかもしれない。

まぁ、こんな本僕は買わないけどね。
ビニールパック!

2010年12月14日火曜日

ありがとう☆ロック

Motörhead

本日は、恥ずかしながら僕の誕生日でして、お祝いメールを数々頂き、送って頂いた皆様に感謝です☆
ますます熱く生きていく所存であります。

そんな私ですが、オヤジはオヤジらしくオヤジの本領発揮したロックってものを伝えたい。
本来は演劇を通じてロック魂って奴を伝導するのが筋って奴ですが、今夜はまずは動画で勘弁を。
世の中様々なオヤジなロックはありますが、やっぱり「Motörhead」は確実にオヤジロックです。

しっかし、いつ聴いても激しいぜ☆
僕のiPodのヘビーローテーションのひとつがMotörheadっす。

確かに、還暦をとっくに超えたストーンズもいますが、ここはひとつ、Motörheadでどすか?
リードボーカル、Lemmy Kilmisterも還暦を通り越したオヤジですが、このダミ声には言い知れぬ魅力があります。
謂わば、ヘビーメタルの浪花節、メタル界の広沢虎造ってとこでしょうか?
メリケンな感じがしますが英国人です。

クリスマスイブに生まれた彼には「Run Rudolf Run」というチャック・ベリーの曲のカバーがありますが、それも見事です。
それは12月24日に紹介しましょうね。

まずは今夜はMy Birthdayということで、Motörhead - Overkill (live) Full HD を聴きましょう!
ありがとう☆これがロックだ!!!この音、たった三人で出してんだぜ!!
まだまだ俺なんかヒヨッコだな〜〜〜〜☆うれしくなるぜぇ!!

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